ストーリー | 24 2 月 2023
2022年2月24日、ウクライナ南部の自宅にいたアリョーナさんは、上空で鳴り響く軍用機の音で目覚めました。
「私たちは素朴で穏やかな生活を送っていましたが、突然戦争が始まったのです」と、3児の母親である32歳のアリョーナさんは振り返ります。「とても怖かったです」。
それから一年、ウクライナ戦争は国内外の生活を一変させ、国連WFPの人道支援活動にも極めて大きな試練を突きつけました。
ウクライナでは500万人以上が国内避難民となり、800万人近くがヨーロッパで急増する難民の一部となっています。これは第二次世界大戦以来、最も急速に人口移動を余儀なくされているケースのひとつであり、多くの人がアリョーナさんのように何度も家を追われてきました。
現在、ウクライナではおよそ3世帯に1世帯にあたる、1,100万人が食料不安に陥っています。