ソマリアの干ばつ:気候危機と紛争が飢餓を引き起こす中での、命を守るための闘い
ストーリー | 2022 10 月 24
緊急支援
ソマリアは飢きんの瀬戸際に瀕しており、アフリカの角で極度に悪化した干ばつによって国が荒廃しています。
3年連続雨季に雨が降らなかったことで、この40年間で最も乾燥した状況の中で、合計600万人が深刻な食料不安に直面しています。干ばつは、他の繰り返される気候ショック、継続して危険で不安定な状態の影響を悪化させています。5歳未満の合計140万人の子どもたちが急性栄養不良に直面しており、そのうち33万人は重度の栄養不良で、早急な治療がなければ死亡する危険性があります。2022年第1四半期には、50万人以上が干ばつによって避難しています。
3月から6月の雨季も雨が降らず、購買力が低下し続け、人道的支援が最も必要としている人びとに届かなければ、ソマリアは2022年半ばまでに飢きんに見舞われる可能性があります。ソマリアで前回宣言された2011年の飢きんでは、25万人の死者が出ています。
この危機に直面し、国連WFPは緊急食料・栄養対応を拡大し、合計300万人に届くよう取り組んでいますが、2022年9月までの活動資金不足は1億9200万米ドルで、命を救うために必要な資金の3分の1以下しか確保できていません。飢餓と人道的対応との差は拡大しています。人道的な大惨事を回避するために今すぐ行動を起こす必要があります。