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ソマリアの現状

過去数十年で最悪とも言われる洪水によって、50万人近くが家を追われています。洪水の被害は、2020年から2023年にかけてソマリアを飢饉寸前まで追い込んだ史上最長の干ばつに続き、生計を再建しようとする家族の努力を打ち砕いてしまいました。

容赦のない気候ショックは、ソマリアの食料危機を長引かせています。活動資金が大幅に不足している今、国連WFPは最も食料を必要としている人びとの半分以下にしか支援を提供できません。

国連WFPは、大洪水に見舞われると予測された地区において、事前の現金支援と早期警戒メッセージを提供し、20万人以上に支援を届けました。また、食料の配送を支援するため、主要な場所にボートを事前配置しました。

このような予測型対策により、洪水が発生する前に、家族は家を補強したり、引っ越しをするための情報や手段を得ることができ、緊急支援を必要とする人口は減少しました。

しかし、追加資金がなければ、国連WFPは予測型対策の規模を拡大したり、レジリエンス(強靭性)を構築するための長期的な投資を行うことが難しくなります。ソマリアにおける国連WFPの不足資金は、2023年11月から2024年4月にかけて3億7800万米ドルです。

国連WFPのソマリア緊急支援

危機への対応
ソマリア最大の人道支援機関である国連WFPは、危機に瀕した人びとに食料と栄養の支援を行い、命を救っています。国連WFPは、情勢不安でアクセスが困難な地域でも、直接または100以上のパートナーを通じて活動しています。また、ソマリアは国連WFPのアフリカ最大の予測型現金支援の場でもあり、干ばつの被害を受けた世帯が、現金支給と啓発キャンペーンによって、4回目の不作となる可能性のある雨季に備えることができるよう支援しています。
強靭性
国連WFPは、干ばつや洪水といった繰り返し起こるショックに対して、コミュニティ、州、国レベルで持続可能で長期的な強靭性を構築することで、ソマリアでの生活を変えています。これには、政府と協力して社会的保護プログラムを実施すること、小規模農家を訓練して新しい市場と結びつけるなどして気候変動に強い食料システムを強化すること、飢餓に持続的に対処する国家機関の能力を開発することなどが含まれます。
政府・国連との連携
国連WFPは、ソマリアの第9次国家開発計画、国連持続可能な開発協力枠組み、人道対応計画に沿って、あらゆるレベルの政府と連携しています。その一例が、政府が運営する国民的セーフティネットであるバクスナノ(Baxnaano)への国連WFPの支援です。国連WFPの活動は、国連児童基金 (UNICEF) や国連食糧農業機関 (FAO) との共同プログラムなど、より広範な国連としての活動に統合されています。 

緊急支援にあなたの力が必要です

国連WFPは緊急食料・栄養対応に、3億7800万米ドルを必要としています。
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