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エチオピアの現状

エチオピアは現在、2つの緊急事態に同時に直面しており、国内の食料不安が悪化しています。紛争が始まってから約2年が経過し、エチオピア北部ではこれまで以上に多くの人びとが緊急の食料支援を必要としています。

紛争の直接的な結果として、ティグライ、アファール、アムハラ州全体で1360万人が食料支援を必要としています。その数はティグライでは540万人、アムハラでは700万人以上、アファールでは120万人にのぼります。

活動上の大きな課題にもかかわらず、国連WFPは10月中旬現在、3地域全体で、480万人に対し1200万の食料セットを提供してきました。

政府が3月に宣言した人道的停戦により、国連WFPとパートナー組織はティグライにおいて5カ月で約500万人に支援を届けることができました。しかし、国連WFPのチームは、アファール、アムハラ、ティグライで最も支援を必要としている人びとを支援していますが、燃料、資金、および軍事境界線を越えた物資の自由な移動が緊急に必要です。

資金と物資不足のため、国連WFPは8月にエチオピア北部で栄養支援を必要としている母親と子どもの10%にしか支援を提供することができませんでした。エチオピア北部における国連WFPの活動を迅速に拡大するために、2億3800万米ドルが緊急に必要です。

同時に、同国では1981年に記録されて以降で最も乾燥しており、深刻な干ばつにより、国内で約990万人が飢餓に直面し、2400万人が人道的支援を必要としています。

水と牧草の不足は生活に打撃を与え、南部と南東部のソマリ、オロミア、シダマ、南部諸民族州で人びとは家を追われています。2022年10月から12月の降雨量は減少すると予測されており、今後数か月で食料不安が高まることが見込まれます。

エチオピアでは、干ばつの影響で合計220万人の子どもたちが急性栄養不良に陥っており、少なくとも350万頭の家畜がすでに死亡しています。さらに、820万人が飲料、調理、掃除に使用するための十分な水へのアクセスがありません。

国連WFPは、命を救うための短期的な緊急の食料支援と地域の強靭性を高めるための長期的な支援を組み合わせて330万人以上の人々を支援してきました。

しかし、350万人の人びとに完全な干ばつ対策支援を提供するために、国連WFPは今後6カ月の間に、8,800万米ドルを必要としています。

国連WFPのエチオピア緊急支援

紛争
国連WFPは、3つの州全体で330万人以上を対象に、無条件の緊急食料・栄養支援を実施しています。これにはティグライ州の213万人、アムハラ州の65万人、アファール州の最大62万6000人が含まれます。政府とパートナーは、その他の[人びとに支援を提供しています。
干ばつ
国連WFPは、小規模保険制度や、井戸水のソーラーポンプなどのインフラ、早期の資金的支援につながる早期警告システムの強化を通じて、干ばつからのコミュニティの早期回復と改善を支援しています。国連WFPは、ソマリ州の干ばつで困窮している350万人に食料支援を行うことを目指しています。

緊急支援にあなたの力が必要です

エチオピア北部における国連WFPの活動を迅速に拡大するために、1億9400万米ドルが緊急に必要です。また、完全な干ばつ対策支援を提供するためには、2億8100万米ドルを必要としています。
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