世界的な
食料危機
紛争、経済ショック、気候危機、そして肥料の価格高騰が重なり、かつてないほどの前例のない食料危機を引き起こしています。世界では最大7億8300万人の人びとが飢餓に苦しんでいます。今すぐに行動を起こし、命を救い、食料安全保障、安定、平和をもたらす解決法に投資するか、それとも世界の人びとが拡大する飢餓に直面するのをただ見ているのか、今、世界は選択を迫られています。
2023年:食料の確保が困難な家庭にとって、極めて危険な状態が継続
2023年:食料の確保が困難な家庭にとって、極めて危険な状態が継続
現在の世界の食料危機、そして栄養危機の規模の大きさは深刻です。国連WFPは、国連WFPが活動を行う78カ国(データの入手が可能な国)において、2023年、3億3300万人が高いレベルの食料不安に直面すると推定しています。この数は、新型コロナウイルスの流行以前と比較すると2億人も増加しています。
ブルキナファソ、マリ、ソマリア、南スーダンでは、少なくとも12万9000人が最も深刻な飢きんに近い状態にあると予想されています。さらに、資金不足が引き起こす支援削減により、飢餓人口を減らすためになされた進展さえが失われる危険性があります。国際社会は2030年までに飢餓と栄養不良をなくすという約束を反故にしてはなりません。
国連WFPは次のような複数の課題に直面しています。食料や燃料価格の高騰により食料支援を届けるための活動費が過去最高となる中、支援のための資金が追いつかないほど急性食料不安の人びとが増え続けています。
ニーズに対応できなければ飢餓や栄養不良の危険が高まります。必要な資金が確保できなければ、命が失われ、苦労して得た開発の成果が失われてしまいます。