深刻化する子どもの栄養不良に対して行動を呼びかける国連機関
ストーリー | 2023 年 1 月 12 日
緊急支援
武力紛争の激化、治安の悪化、貧困の蔓延や気候変動の影響はサヘル中心部の国々にて確実な脅威をもたらしています。市民への攻撃やインフラの破壊、国と非国家武装グループ間の紛争によりブルキナファソ、マリやニジェールでは大規模な人口の避難が発生しています。
強制的に避難を強いられた人々は緊急の命を守る支援を必要としています。彼らの多くが避難したホストコミュニティーもまた貧困にあえぎ、脆弱な状態です。人道的アクセスがますます困難になっている時に、食料ニーズは必然的に増加しています。
不安の高まりは、食料安全保障や栄養を含む様々な分野で行われた利益を脅かし、食料や貿易の流れを混乱させています。2018年にサヘルを襲った深刻な食料危機からかろうじて回復したものの、脆弱な立場におかれた多くの人々は現在、暴力の影響を受けています。
今や命を救うためには、迅速な人道的行動が不可欠です。増大する人道的ニーズに対応することと同時に、コミュニティの回復力構築における近年の進歩を守ることは大きな課題です。
国連WFPは生活の改善、飢餓の終焉、安全でない移住の減少、若者への教育や紛争の根絶を目的とし、命を守る人道主義的な介在を、生活を再建させ、生態系の回復し、雇用を創出し社会的結束を構築する活動への投資の拡大に結びつけることを目指しています。
国連WFPは、多くのみなさまに寄付を通じた支援をいただいているものの、サヘル中心部3ヵ国での支援活動のために4億3220万米ドル以上を必要としています。