UNHAS設立20周年:人道支援活動の飛行機とヘリコプターが地上からのアクセスが困難な場所に着陸
ストーリー | 2024 年 2 月 16 日
緊急支援
タリバンがアフガニスタンの政権を掌握してから、信じられないような規模の人道的危機が、さらに複雑で深刻になっています。失業、現金の不足、物価の高騰により、アフガニスタンでは新たな飢餓層が生まれています。1530万人の国民が、十分な食料を得ることができていません。
国は経済崩壊の危機に瀕しており、現地通貨は史上最安値を記録し、食料価格は上昇しています。
急性栄養不良は34州のうち25州で緊急事態の基準値を超えており、今後12カ月間で5歳未満の子どもの約半数、妊産婦の4分の1が命を救うための栄養支援を必要とするなど、さらなる悪化が予想されています。
冬が近づくにつれ、食料を国内に運び込み、戦略的な場所に事前に備蓄することが、国連WFPにとって最も緊急の課題となっています。雪が積もれば、道路は寸断され、コミュニティは孤立してしまいます。最も食料が足りなくなる「リーン・シーズン」と呼ばれる季節には、国連WFPの食料支援が多くのアフガニスタンの家族にとって唯一の命綱となります。
10月7日にヘラート州を襲ったマグニチュード6.3の地震によってアフガニスタンの状況はさらに深刻化しました。村全体が崩壊し、2400人以上が死亡しました。地震発生から24時間以内に、国連WFPは住居が倒壊した700世帯以上に1.5トンの栄養強化ビスケットを配給しました。
国際社会は、人道的な大惨事を回避するために行動を起こす必要があります。国連WFPは、アフガニスタンの最も脆弱な700万人の人びとが冬を乗り切るために、4億米ドルを緊急に必要としています。