アフガニスタン女性の苦難:食料支援が「唯一の希望」
ストーリー | 2023 1 月 5
緊急支援
タリバンがアフガニスタンの政権を掌握してから、信じられないような規模の人道的危機が、さらに複雑で深刻になっています。失業、現金の不足、物価の高騰により、アフガニスタンでは新たな飢餓層が生まれています。人口の半分以上にあたる2280万人が十分な食料を摂取していません。
国は経済崩壊の危機に瀕しており、現地通貨は史上最安値を記録し、食料価格は上昇しています。
急性栄養不良は34州のうち27州で緊急事態の基準値を超えており、今後12カ月間で5歳未満の子どもの約半数、妊娠中・授乳中の女性の4分の1が命を救うための栄養支援を必要とするなど、悪化が予想されています。
冬が近づくにつれ、食料を国内に運び込み、戦略的な場所に事前に配置することが、今、国連WFPにとって最も緊急の課題となっています。雪が積もれば、道路は寸断され、コミュニティは孤立してしまいます。最も食料が足りなくなる「リーン・シーズン」とよばれる季節には、国連WFPの食料支援が多くのアフガニスタンの家族にとって唯一の命綱となります。
国際社会は、人道的な大惨事を回避するために行動を起こす必要があります。国連WFPは、アフガニスタンで困っている人びとを支援するために、毎月2億2000万ドルを緊急に必要としています。