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アフガニスタンの現状

タリバンがアフガニスタンの政権を掌握してから、信じられないような規模の人道的危機が、さらに複雑で深刻になっています。失業、現金の不足、物価の高騰により、アフガニスタンでは新たな飢餓層が生まれています。1530万人の国民が、十分な食料を得ることができていません。

国は経済崩壊の危機に瀕しており、現地通貨は史上最安値を記録し、食料価格は上昇しています。

急性栄養不良は34州のうち25州で緊急事態の基準値を超えており、今後12カ月間で5歳未満の子どもの約半数、妊産婦の4分の1が命を救うための栄養支援を必要とするなど、さらなる悪化が予想されています。

冬が近づくにつれ、食料を国内に運び込み、戦略的な場所に事前に備蓄することが、国連WFPにとって最も緊急の課題となっています。雪が積もれば、道路は寸断され、コミュニティは孤立してしまいます。最も食料が足りなくなる「リーン・シーズン」と呼ばれる季節には、国連WFPの食料支援が多くのアフガニスタンの家族にとって唯一の命綱となります。

10月7日にヘラート州を襲ったマグニチュード6.3の地震によってアフガニスタンの状況はさらに深刻化しました。村全体が崩壊し、2400人以上が死亡しました。地震発生から24時間以内に、国連WFPは住居が倒壊した700世帯以上に1.5トンの栄養強化ビスケットを配給しました。

国際社会は、人道的な大惨事を回避するために行動を起こす必要があります。国連WFPは、アフガニスタンの最も脆弱な700万人の人びとが冬を乗り切るために、4億米ドルを緊急に必要としています。

国連WFPのアフガニスタン緊急支援

食料・栄養支援
国連WFPは、国内で食料を必要としている人びとに、無条件で、栄養分に富むバランスのとれた食料支援を行っています。2022年、国連WFPは2300万人に支援を行いました。補助食プログラムでは、50万人の妊娠中および授乳中の女性と、栄養不良に苦しんでいる、または栄養不良のリスクがある100万人以上の子どもたちを支援しました。
航空輸送サービス
国連WFPの国連人道支援航空サービス(UNHAS)は、首都カブールをパキスタン及びタジキスタンにつなぐ地域の航空ネットワークと、危機の最前線に人道支援者を輸送する国内サービスを提供しています。UNHASは2021年に2,497便を運航し、153の人道支援団体の13,577人にサービスを提供しました。

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