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南スーダンの現状

南スーダンでは、前例のない洪水危機が国土の大部分を飲み込む一方で、他の地域では壊滅的な干ばつに見舞われています。

人口の3分の2にあたる国民の770万人が急性食料不安に直面しており、同国の飢餓の状況は内戦時の数値を上回り、史上最も深刻化しています。

4年連続の記録的な洪水によって、多くの人びとは避難を余儀なくされ、生計手段は破壊され、耕地の喪失につながり、飢餓の増大を招いています。こうした同時多発的な気候ショックの影響は、食料・燃料価格の高騰や進行中の紛争によってさらに悪化しています。

国連WFPの活動は人びとの命を救う緊急支援が主軸となりますが、紛争や気候変動の影響を受けた地域社会と協力し、飢餓を減らすための長期的な解決策にも取り組んでいます。

命を救う支援を継続し、長期的なレジリエンス(強靭性)の構築の取り組むため、今後6カ月間において5億6700万米ドルの資金を必要としています。現在、緊急対応とレジリエンス構築の両方の資金がニーズの高まりに追いついていません。そのため、国連WFPは通常の食料支援の半分しか提供できず、飢きんに最も近い人びとへの緊急支援を優先しなければならない状況となっています。

国連WFPの南スーダン緊急支援

食料支援
国連WFPとそのパートナーは、緊急対応チームを引き続き展開し、助けを必要とする人々に支援を届けています。ユニセフとの統合即応メカニズム(IRRM)が開始されて以来、チームは南スーダンの僻地に向けて400回以上のミッションを実施しました。これらの共同緊急支援チームを通じて、国連WFPは空路でのみアクセスできる地域で毎月50万人に支援を届けています。
現金による支援
南スーダンでは、国連WFPは、脆弱な政治状況、関連する安全保障問題、インフレといった課題を克服しながら、プログラムや活動全体で現金給付の規模を拡大しています。現金支援は、受益者が何を買うかを選択できるようにし、コスト効率と効果を高め、食料品の輸送や事前備蓄の必要性を低減させます。2021年、国連WFPは年間57,677,173米ドルを現金で支援しました。
学校給食支援
学校給食は、子どもたちが健康で、やる気をもって学ぶための環境づくりを支えています。国連WFPが南スーダンで学校給食を提供すると、入学率および出席率は最大80%上昇しました。国連WFPは2023年まで、学校給食と女の子の授業出席を奨励するための持ち帰り食料を通じて、40万人以上の子どもたちを支援を予定しています。
栄養支援
国連WFPとユニセフは、南スーダンでの栄養支援を強化するため、連携して活動に当たっています。国連WFPは、各地域での栄養ボランティアの訓練に加え、栄養不良の子どもや妊婦、授乳中の母親への栄養支援を実施しています。今後も南スーダン全土の12,000人以上の地域栄養ボランティアを通じて支援を続けていきます。

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