急速に深刻化する飢餓と物価高 スーダン周辺国の難民危機に対する取り組み
ストーリー | 2024 年 6 月 19 日
緊急支援
南スーダンでは、前例のない洪水危機が国土の大部分を飲み込む一方で、他の地域では壊滅的な干ばつに見舞われています。
人口の3分の2にあたる国民の770万人が急性食料不安に直面しており、同国の飢餓の状況は内戦時の数値を上回り、史上最も深刻化しています。
4年連続の記録的な洪水によって、多くの人びとは避難を余儀なくされ、生計手段は破壊され、耕地の喪失につながり、飢餓の増大を招いています。こうした同時多発的な気候ショックの影響は、食料・燃料価格の高騰や進行中の紛争によってさらに悪化しています。
国連WFPの活動は人びとの命を救う緊急支援が主軸となりますが、紛争や気候変動の影響を受けた地域社会と協力し、飢餓を減らすための長期的な解決策にも取り組んでいます。
命を救う支援を継続し、長期的なレジリエンス(強靭性)の構築の取り組むため、今後6カ月間において5億6700万米ドルの資金を必要としています。現在、緊急対応とレジリエンス構築の両方の資金がニーズの高まりに追いついていません。そのため、国連WFPは通常の食料支援の半分しか提供できず、飢きんに最も近い人びとへの緊急支援を優先しなければならない状況となっています。