国連WFPが女性に対する現金支給を行う理由
ストーリー | 2023 年 3 月 30 日
人道的危機が深まる中、飢餓がハイチの脆弱な人びとを襲っています。世界で最も高いレベルの食料不安を抱えるハイチの状況は、政情不安、ギャングによる暴力、深刻化する経済悪化に対する懸念、コレラの発生によってさらに深刻化しています。
ハイチの食料安全保障の状況は確実に悪化しており、飢餓状態にある人の数は2016年から3倍に増加しています。最新の報告によると、ハイチでは緊急の人道支援を必要とする人の数が増え続けており、490万人が急性食料不安に陥っています。これは、前回の分析と比較して20万人の増加です。特に、180万人近くが緊急レベルの飢餓に直面しており、迅速な支援を必要としています。
この1年間、特に2022年9月のロックダウン以降、ハイチ全土で治安状況が悪化しています。食料を必要とする人びとに支援を届けることもより難しくなっています。国連WFPハイチは、ギャングによる暴力の影響を受けている人に支援の手を差し伸べ、物流ルートを確保するために、アクセスユニットを設置しました。こうした取り組みにより、アクセスが困難な地域での食料安全保障は大きく改善されましたが、2022年の国連WFPの緊急活動は資金不足のため、当初の目標である120万人の60%にしか到達しませんでした。