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国連WFPが女性に対する現金支給を行う理由

国連WFPのモバイルマネーが、ソマリアとハイチの人びとの経済的自立を一歩前に進めます。
, Gabrielle Menezes
 
ハリマさんとの出会い

これは、干ばつで100万人以上が故郷からの避難を余儀なくされたソマリアの話です。ハリマさんと彼女の家族もその中に含まれます。ただしこのお話は、避難民の悲劇をお伝えするためだけのものではありません。

ハリマさんは、家族のための食料や飲料水を確保するために、照り付ける太陽のもと日々汗を流して働いていました。そして、徐々に選択を迫られるようになりました。苦労して育てた作物が枯れ、60頭いたヤギが徐々に死んでいくのを目の当たりにしました。ヤギは家族の銀行口座のようなものであり、苦しいときに売ってお金を得るための貯金であり、娘たちが結婚するときの持参金でもありました。

ヤギがすべて死に絶えたとき、彼女には何も残りませんでした。村には食料もなく、頼るすべもないハリマさんは5人の子どもたちと一緒にソマリアのドロウにある避難民キャンプに行き、食料を探すことにしました。

ハリマさんは、何千人もの人びととともに、WFP国連世界食糧計画(国連WFP)の支援に登録しました。ハリマさんはモバイルマネーの口座を作り、現金支給としてモバイルマネーを受け取り、携帯電話で管理することができるようになりました。この人道支援を受けることで、ハリマさんは自分の状況をより良いものへと変えることができたのです。

「モバイルマネーは、家計の食料だけでなく、いろいろなことに使えるのが助かっています。例えば、私が病気になったとき、薬代に使えます。また、子どもたちの医療費にも使えます。常に自分の手元で管理できるので、少し貯めて別の目的に使うこともできます」とハリマさんは言います。

その「別の目的」とは、彼女が始めた小さなビジネスです。送金されるモバイルマネーから毎月510米ドルを貯蓄に回し、さらに借り入れも利用して、ハリマさんはベニヤ板と木材で小さな小屋を建てることができました。今では、ペンや電池、トマト、固形スープなどの小物をその小さな店で売っています。

「お店の在庫がなくなりそうになると、ちょうどいいタイミングでモバイルマネーが振り込まれます。そうすると、また問屋に行き、借り入れを返済して新しい在庫を購入するんです」とハリマさんは話します。

このハリマさんの話は、世界中の女性たちから支持されています。ハリマさんは、世界中の女性たちと同じように、困難な状況にもかかわらず、自分で管理する口座にお金を受け取ることで、自分と家族の未来を築くことができるのです。

女性が経済的に力をつけると、それだけ経済が底上げされ、より多くの女子が学校に長く通い、結婚を強いられる子どもが減り、子どもの栄養状態が改善されるなど、すべての人が恩恵を受けます。女性の潜在能力は非常に大きいのです。その可能性を引き出すことは、貧困を減らし、飢餓を減らすことにつながります。

ピトシュランデさんとの出会い

 
ピトシュランデさんは、ハイチで米を販売する女性協同組合に所属しています。国連WFPは、このグループのために精米機を設置し、収入アップを支援しました。精米はより簡単に高く売れるので、グループは収入を増やすことができました。女性たちは全員、モバイルマネーの口座を開設し、貯蓄ができるようになりました。

その結果、グループのほとんどが銀行口座を開設し、さらに土地を借りて米を栽培するようになりました。ピトシュランデさんは、淡い色の若芽が実る田んぼの真ん中に立ち、自分の作物が広がる何枚もの田んぼを指差します。彼女は一家の大黒柱となり、その地位に誇りを持つようになりました。

「女性が男性に完全に依存しているとき、男性は女性を養うべき存在と見ます。でも、女性が働いて自分のお金を持つようになれば、負担を分かち合う存在となることができます。例えば、学費は男性が出してくれて、自分は別のものにお金を出すことができるようになります」と彼女は言います。

昨年、国連WFPは5,000万人以上の人びとに30億米ドル以上を支給しました。私たちはこれからも、女性を中心に現金支給プログラムを増やしていきます。現金支給を通じて支援する女性たちが、ハリマさんやピトシュランデさんのような道を歩み、人道支援に頼らなくても済む未来を築くことを願っています。

ハイチソマリアにおける国連WFPの活動についてさらに学ぶ
 

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