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ミャンマーの現状

近年の歴史上最悪の人道危機に直面しているミャンマーでは食料不安が急激に高まっており、人口の5人に1人である1070万人が影響を受けています。 

政治危機、紛争、経済不況、既存の貧困、および気候に関連するショックは、すべて緊急事態を引き起こしている要因です。

紛争は新たな地域に拡大し、記録的な規模の避難民を生み出しています。ほとんどの避難民は食料へのアクセスを断たれ、生存のために国連WFPの支援に頼ることが多い状況です。

一方、同国は気候関連の災害に対して非常に脆弱です。2023年5月のサイクロン・モカは壊滅的な爪痕を残し、国連WFPは数十万人に緊急支援を届けました。さらに2023年10月は未曾有の洪水が発生し、国連WFPは2万4000人に緊急食料支援を行いました。

国連WFPは、安全保障上の制限、人道的アクセスや資金面の課題を抱えながら、現地のパートナー組織との連携を強め、2024年は少なくとも200万人への支援を予定しています。

脆弱なコミュニティへの支援を2024年5月まで継続するため、国連WFPは8660万米ドルを迅速に必要としており、ミャンマーの人びとへの支援を拡大できるよう、国際社会に呼びかけています。

国連WFPのミャンマー緊急支援

緊急対応
国連WFPの最優先課題は、命を救う支援が紛争の影響を受けた人びとに確実に届くようにすることです。過去2年間、支援が届きにくい場所へのアクセスが飛躍的に向上したことを受け、国連WFPはカヤー州、シャン州南部、バゴー地方で、数千人に対して緊急食料・栄養支援を開始しました。また、国連WFPはロヒンギャのコミュニティを含む国境地帯で、長期にわたり避難生活を余儀なくされている36万人への支援を毎月継続しています。
栄養支援
国連WFPは、妊娠中や授乳中の女性、および生後6カ月から5歳までの幼児に、包括的な栄養支援パッケージを提供しています。また、国連WFPはHIV/エイズ感染者や結核患者に対する食料と現金による栄養支援、栄養教育とカウンセリングの実施も行っています。
レジリエンスの構築
比較的安定している地域では、国連WFPは道路、段々畑、灌漑用水路、洪水を防ぐ堤防、家庭菜園などのコミュニティ資産の開発プロジェクトを通じて、生計の機会を創出し、回復力を向上させています。2023年には、4万6000人以上が国連WFPのレジリエンス構築プロジェクトに参加することで、食料・現金支援や保健・栄養教育を受けました。

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