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2025年3月28日、ミャンマー中部でマグニチュード7.7の地震が発生し、3,000人以上が死亡。インフラが破壊され、周辺諸国にも影響が及んでいます。

国連世界食糧計画(WFP)は、マンダレー、ネピドー、ザガイン、シャンの各地域でこれまでに2万4,000人以上の被災者に支援を届けており、最終的には85万人を対象に支援を拡大していく予定です。

ネピドーに対策本部を設置し、パートナーと協力して、マンダレー、ザガイン、シャン、ネピドーで迅速なニーズ調査を実施するとともに、市場のアクセス状況や機能についても情報を集めています。

しかしながら、アクセスの制限や通信環境の不備により、必要とされる大規模な対応が妨げられています。

WFPは、この地震への対応のために、緊急で4,000万米ドルの資金を必要としています。

ミャンマーは近年、最悪の人道危機に直面しており、1,520万人が影響を受けています。

政治危機、武力衝突、経済の悪化、貧困、気候変動によるショックなどが、この緊急事態を引き起こしています。

紛争は新たな地域にも広がり、かつてない規模で人々が避難を余儀なくされています。多くの避難民は食料へのアクセスを絶たれ、WFPの支援に生存を依存しています。

ミャンマーは気候関連災害にも非常に脆弱です。2024年9月にはスーパー台風ヤギによる甚大な洪水が発生し、100万人以上が被災しました。

国連WFPのミャンマー緊急支援

緊急対応
壊滅的な地震の発生を受け、WFPはヤンゴンからマンダレー、ネピドー、ザガインへ100トン以上の食料を輸送しました。すぐに配布可能な栄養強化ビスケットを200トン以上確保しており、さらに被害の大きい地域の人びとを支援するため、国内には7,000トンの備蓄があります。 またWFPは、紛争の影響を受けた地域にも命を守る支援を届けることを重視しています。過去2年間でアクセス困難地域への到達に進展があったことを受け、WFPはカヤー州、シャン州南部、バゴー地域、ザガイン地域において、数千人を対象とした緊急の食料・栄養支援プログラムを開始しました。
栄養支援
WFPは、妊娠中および授乳中の女性や生後6カ月から5歳までの乳幼児に対して、包括的な栄養支援を提供しています。また、WFPはHIVや結核に感染している人々に対して食料および現金を用いた栄養支援を行い、栄養に関する教育やカウンセリングも行っています。
レジリエンスの構築
治安が安定している地域では、道路や棚田、灌漑用水路、洪水防止堤防、家庭菜園など、地域資産の開発を通じて生計手段を創出し、レジリエンス(回復力)を向上させるプロジェクトを実施しています。2023年には、78,000人以上がWFPの地域レジリエンスプロジェクトに参加し、食料や現金支援、健康・栄養教育を受けました。2024年にはこれまでに47,000人以上が、地域資産の創出プロジェクトに参加し、地元のレジリエンスを強化しています。

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