ガザからの日記:「誰かを悼む時間も、何かを悼む時間もありません」
ストーリー | 2023 年 11 月 2 日
緊急支援
ガザ地区における紛争が急激にエスカレートし、住民全体が絶望的で破滅的な状況に陥っています。ほぼ全人口である約220万人が食料支援を必要としています。何十万人もの人びとが過密状態の避難所や病院に追い込まれ、食料や水は底をついています。
国連世界食糧計画(国連WFP)は、ガザ地区とヨルダン川西岸地区の70万人以上に緊急食料支援と現金支援を行いました。国連WFPは緊急対応開始当初、ガザ内の23のパン屋と協力し、国連が指定した避難所で生活している20万人にパンを提供していました。しかし、ガザの食料システムは崩壊しつつあります。国連WFPが協力していた最後のパン屋は、燃料不足のため、閉店しました。
ガザ地区にはより多くの人道支援が直ちに必要です。少なくとも毎日40台のトラックで食料物資を輸送しなければ、必要な量に追いつきません。また、今後は人道支援物資の搬入口を1カ所だけではなく、複数設ける必要があります。
国連WFPは、ガザへできる限りの支援を、できる限り迅速に届けています。しかし、安全なアクセス、燃料、および通信手段がなければ、私たちの活動は制限されてしまいます。確実に人びとに支援を届けるためには、紛争の停止が必要です。
現在、パレスチナの人口のほぼ3分の1である33.6%、184万人が急性食料不安に直面しています。しかし資金不足により、2023年6月に国連WFPは支援者の60%に対して支援量を削減せざるを得ませんでした。