深刻化する子どもの栄養不良に対して行動を呼びかける国連機関
ストーリー | 2023 1 月 12
緊急支援
最も弱い立場にある1300万人の人々に食料を供給することを目指して、イエメンでのWFPの緊急対応は世界でも最大規模となっています。
現在のイエメンの飢餓のレベルは前例がなく、数百万人が厳しい苦しみの中にいます。継続的な人道支援にもかかわらず、1620万人以上のイエメン人が食料不安に陥っており、そのうち1000万人近くが急性の食料不安に陥っています。
子どもの栄養不良率は世界でもトップクラスであり、栄養状況は悪化の一途をたどっています。最近の調査では、3分の1近くの家庭で食生活に格差があり、豆類、野菜、果物、乳製品、肉などの食品をほとんど摂取していないことが明らかになりました。イエメンの女性と子どもの栄養不良率は依然として世界で最も高く、120万人以上の女性と230万人以上の5歳未満の子どもが急性栄養不良のために治療を必要としています。2019年、国連WFPは彼ら全員に特別な栄養支援を届けられるよう、支援を徐々に拡大していきます。
半数以上の世帯がつけで食料を購入しています。その割合は危機の前に比べて約50%増加しています。公務員の給与支払いは、2016年9月以降中断されています。政府の給与や年金に依存しているイエメン国民の約30%に影響を与えています。
イエメンの人道的状況は非常に脆く、食料、燃料、医薬品など重要な生活必需品を届けるパイプラインの寸断が、何百万人もの人々を飢餓状態や死に追いやる恐れがあります。国連WFPは、最も食料を必要としている人々に対し円滑に支援を届け、飢饉を回避するための無制限のアクセスを求めています。
国連WFPは、世界最悪の飢餓危機の中、最も緊急支援が必要な人々へ、食料支援を行っています。2021年、国連WFPはイエメン全域で1,300万人の人々に100%の配給量による緊急食料支援と栄養支援を提供することを目標としています。
国連WFPは大幅な資金不足に直面しています。国連WFPは、2021年に食料支援を継続的に確保するために、少なくとも19億ドルを緊急に必要としています。