学校に通えない子どもたち:紛争と飢餓が子どもたちの未来を奪う
ストーリー | 2024 年 9 月 23 日
スーダンでは現在も続く戦闘により、今後数カ月でさらに最大250万人が飢餓に陥ると予想されています。今回の紛争が勃発する前から、人口の約3分の1にあたる過去最多の人びとが飢餓に直面していました。
同国の農民は不安定な状況の中、肥料や種子の価格高騰への対応に苦慮しており、国連WFPは戦闘による種まき期への影響を懸念しています。
不安定な情勢が続いていたため、国連WFPはスーダンでの活動を一時的に停止していましたが、難民、ホスト・コミュニティ、および国内避難民の緊急のニーズに対応するため、活動を再開しました。国連WFPは、戦闘が続きアクセスに困難がある中、100万人以上の人びとに食料・現金支援を届けました。今後、590万人の紛争被災者への支援の拡大を予定していますが、治安状況の悪化と人道支援を標的とした攻撃により、極めて困難な状況となっています。
国連WFPは、人道的ニーズが高まる中、24時間体制で食料の調達と輸送に取り組み、緊急対応を拡大しています。また、スーダンで紛争に苦しむ人びとにより多くの支援が届くよう、他の人道支援団体の活動を支えています。
現在、何万人もの人びとが暴力から逃れるために避難を余儀なくされ、そのほとんどはエジプト、南スーダン、およびチャドに向かっています。国連WFPは新たに到着した難民に対し、緊急食料支援を行っています。しかし、近隣諸国でも食料安全保障が懸念されており、多くの国ではすでに独自の危機に対処しています。
スーダン・ポンドの下落に加え、食料や輸送費の高騰も、スーダンの家庭が食卓に食べ物を並べることを難しくしています。スーダンは黒海地域からの小麦の輸入に依存しているため、ウクライナでの紛争は食料価格のさらなる高騰を引き起こしています。スーダンへの穀物流入が途絶えれば、価格が上昇し、小麦の輸入が困難になります。