スーダンでの飢えと戦闘から逃れるため、母親たちはあらゆる危険を冒してエジプトに向かう
ストーリー | 2023 年 5 月 17 日
緊急支援
紛争、経済危機、気候ショック、不作などが複合的に、人びとの食料へのアクセスに大きな影響を与えています。
4月15日に戦闘が勃発する前から、人口の約3分の1にあたる過去最多の人びとが飢餓に直面していました。現在も続く戦闘は、さらに数百万人もの人びとを飢餓に陥れる可能性があります。
国連WFPは2023年、スーダンで760万人への食料・現金支援を計画していました。しかし、同国で続く混乱と不安のために、支援活動を一時的に停止せざるを得なくなっています。(5月1日現在、食料配給が再開されました)
そのため、重要な緊急食料や現金支援、子どもたちへの学校給食の提供、栄養不良の予防と治療、農業生産向上のための農家支援、生活再建支援などを行うことができない状況にあります。
スーダン・ポンドの下落に加え、食料や輸送費の高騰も、スーダンの家庭が食卓に食べ物を並べることを難しくしています。スーダンは黒海地域からの小麦の輸入に依存しているため、ウクライナでの紛争は食料価格のさらなる高騰を引き起こしています。スーダンへの穀物流入が途絶えれば、価格が上昇し、小麦の輸入が困難になります。
国連WFPは2023年6月までに1億4500万米ドルの大幅な資金不足に直面しています。食料の在庫は危機的なほど少なくなっており、飢餓に苦しむ人びとが増えている最悪の時期と重なります。