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スーダンの現状

紛争、経済危機、気候ショック、不作などが複合的に、人びとの食料へのアクセスに大きな影響を与えています。

4月15日に戦闘が勃発する前から、人口の約3分の1にあたる過去最多の人びとが飢餓に直面していました。現在も続く戦闘は、さらに数百万人もの人びとを飢餓に陥れる可能性があります。 

国連WFPは2023年、スーダンで760万人への食料・現金支援を計画していました。しかし、同国で続く混乱と不安のために、支援活動を一時的に停止せざるを得なくなっています。(5月1日現在、食料配給が再開されました) 

そのため、重要な緊急食料や現金支援、子どもたちへの学校給食の提供、栄養不良の予防と治療、農業生産向上のための農家支援、生活再建支援などを行うことができない状況にあります。 

スーダン・ポンドの下落に加え、食料や輸送費の高騰も、スーダンの家庭が食卓に食べ物を並べることを難しくしています。スーダンは黒海地域からの小麦の輸入に依存しているため、ウクライナでの紛争は食料価格のさらなる高騰を引き起こしています。スーダンへの穀物流入が途絶えれば、価格が上昇し、小麦の輸入が困難になります。

国連WFPは2023年6月までに1億4500万米ドルの大幅な資金不足に直面しています。食料の在庫は危機的なほど少なくなっており、飢餓に苦しむ人びとが増えている最悪の時期と重なります。 

国連WFPのスーダン緊急支援

食料支援
国連WFPは、難民や国内避難民、帰還民、被害に見舞われた住民など、弱い立場にある人びとに対して、食料と現金や食料引換券を組み合わせた支援を実施しています。
学校給食支援
国連WFPは、農村部や紛争の影響を受けた地域で、食料が不足している子どもたちの就学を促すために食事を提供しています。学校給食支援では、子どもたちが1日に最低1食、栄養価の高い食事をとることができるようにしています。
栄養支援
国連WFPは、栄養に特化した支援を通じて、急性栄養不良の治療、発育阻害の減少、ミネラルとビタミンの欠乏症の予防を目指しています。これには、個別栄養補助プログラムによる中等度の急性栄養不良の命を救う治療や(MAM治療支援)、緊急の集団栄養補助プログラムによる急性栄養不良の予防などが含まれます(MAM予防支援)。また、国連WFPは栄養強化食品の消費を促進し、この分野における法律や基準の策定のために政府に技術支援を提供しています。
食料システムとセーフティネット
国連WFPは、セーフティネット支援の一環として、食料不安にある世帯にコミュニティの資産形成と生計向上活動に参加する機会を提供しています。例えば、国連WFPは、小規模農家が作物を密閉袋で保存を支援することで、収穫後の損失を減らし、食料安全保障を向上させることに貢献しています。
航空輸送サービス(Common Services)
国連WFPは、ロジスティクスと緊急情報通信のリード機関として、重要な物流と情報、通信技術サービスを人道支援団体に提供しています。国連WFPが運営する国連人道支援航空サービス(UNHAS)により、人道支援者と貨物が遠隔地や孤立した弱い立場にあるコミュニティに到達することができます。

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