スーダンの学校給食:コロナウイルスの前とそれ以降
ストーリー | 2020 10 月 26
緊急支援
紛争、経済危機、気候ショック、不作などが複合的に、人びとの食料へのアクセスに大きな影響を与えています。これらの要因により、2022年には急性飢餓に直面する人の数が2倍の1,800万人以上になると予測されています。
ここ数カ月、ダルフールやコルドファン地方の一部で、土地や家畜、水へのアクセスや放牧をめぐる紛争によって、避難民の数が急増しています。このため、生活基盤が損なわれ、農場が被害を受け、失業が拡がっています。
スーダン・ポンドの下落に加え、食料や輸送費の高騰により、家族が食卓に食べ物を並べることが難しくなっています。
2021/22年農業シーズンの国内穀物生産量は510万トンに達すると予想されていますが、これは人口の3分の2以下のニーズしかカバーできません。このため、多くの人びとが人道的食料支援を頼り、ほとんどの人びとにとって手の届かない価格の基本的な穀物の輸入に依存することになります。
スーダンは黒海地域からの小麦の輸入に依存しているため、ウクライナでの紛争は食料価格のさらなる高騰を引き起こしています。スーダンへの穀物流入が途絶えれば、価格が上昇し、小麦の輸入が困難になります。
2022年、国連WFPはスーダンの930万人に命を救う食料と現金支援、栄養支援、学校給食、生計の機会を提供する予定です。
しかし、国連WFPは8月まで2億7000万米ドルという大幅な資金不足に直面しています。食料の在庫は危機的なほど少なく、飢餓に苦しむ人びとが増えている最悪の時期と重なります。
資金不足のため、国連WFPはすでに最も弱い立場にある人びとを優先せざるを得ず、追加資金が得られない限り、さらなる削減が必要になる可能性があります。