COP26とは?初心者のための国連気候変動サミット
COP26とは?
締約国会議 ― 国連気候変動枠組条約に加盟している国が毎年開催する会議です(10月31日~11月12日に開催されます)。
わかりやすく言うと?
具体的には、国連の気候変動目標に署名した国が参加します。年に一度、世界の気候危機にどう対処するかを議論するために集まっているのです。
26回とは何ですか。その前に25回あったのですか?
COP1は1995年にベルリンで開催されました。
それならば、COP27ではないでしょうか?
去年のCOPは新型コロナウィルスのために延期されました。今年はイギリスとイタリアが主催でグラスゴーで開催します。
誰が参加しますか?
権力者やロビー活動を行う人たちです。つまり、世界の指導者、政治家、交渉者、市民社会の代表者、企業、また国連WFPのような気候変動が世界の8億1,100万人の飢餓人口にどのような影響を与えるかを非常に懸念している国際機関です。
その意味は?
温暖化を産業革命以前のレベルから1.5℃の上昇に抑える可能性はまだ残っています。そのためには、今すぐに行動を起こすことが重要です。幸いなことに、ほとんどの国がパリ協定に署名しています。
2015年にパリで開催されたCOP21では、地球の温暖化を2℃以下に抑え、理想的には1.5℃以下にすることが合意されました。
課題は何ですか?
2050年までに排出量の「ネットゼロ」(排出量が大気中から取り除く量を上まわらない)を達成し、さらに2030年までに現在の世界の排出量を半分にする必要があります。
そうするとどうなるでしょう?
2℃暖かい世界では、さらに1億8,900万人が飢餓状態に追い込まれます。もし気温が2倍になれば、さらに18億人が飢えに苦しむことになります。
2030年の目標が重要なのですね
気候危機は、生産から消費まで、世界の食料システムのあらゆる部分に影響を与えます。気候変動は、土地や作物を破壊し、家畜を殺し、漁業を衰退させ、市場への輸送ルートを遮断します。これは、食料の生産、入手可能性、多様性、入手方法、安全性に影響を与えます。同時に、食料システムは環境に影響を与え、気候変動の要因にもなっています。
では、国連WFPはCOP26で何を実現したいのですか。
私たちは各国政府やドナーに、次のような緊急の世界的行動を約束してもらいたいと考えています。劣化した生態系を回復させて気候変動に対する自然の保護として機能させること、最も脆弱な人びとを保護すること、気候のリスクを予測して早期に行動できるようにすること、 食料システムを再活性化させて森林伐採を止め、二酸化炭素の排出を削減することなどです。
一言で表すと?。
気候危機が到来しています。今、世界規模の行動が求められています。