ニュースリリース | 13 7 月 2006
ジュネーブ発−WFP国連世界食糧計画は、本日「世界飢餓叢書」を創刊した。飢餓とその具体的な撲滅対策に焦点を当てるこの年次出版物の初版は、飢餓と学習能力の関係性を考察している。 ノーベル経済賞受賞者のケネス・アロウ教授はこの創刊号を評価し、「胎児あるいは乳幼児期の飢餓が、子どもの発達を阻害する証拠を提示している。従って、飢餓が個人あるいは国家の経済成長を阻み、個人の成長の障害となっている」と述べた。 「世界飢餓叢書」が注目に値する理由は、人の一生における各段階に実質的対処法を提示した点である。今年度版にはジャマイカの事例が挙げられ、栄養失調の子どもたちが朝食を与えられた場合、会話テストにおいて劇的な好成績を残したことが例証された。このような結果は空腹が学習能力を低下させることを証明し、栄養不良問題に対処することの重要性を明らかにした。