ストーリー | 11 4 月 2018
シリア、包囲網下の食糧支援現場にて
「僕たちをここから連れ出して!」
空爆下のシリア・東グータ。3月、食糧支援に訪れた国連WFP職員に、地元の少年、ハムダとアナスは何度も繰り返しました。食糧を運ぶために来たんだと説明しても、「一緒に行っちゃだめ?」と頼み続けます。「僕たちを連れ出すために来てくれたんじゃないの?」「いつ道路は通れるようになるの?僕たちここから出たいんだ」。
空爆の音が聞こえ始め、次第に近づいてくるのが分かります。荷下ろしをするボランティアに緊張が走り、口々に「急げ!(食糧を運ぶ)ペースを上げろ!」と叫びました-。
国連WFPはシリア内戦が8年目に突入した3月15日、包囲網の中にある東グータのドーマーで食糧支援を実施しました。包囲は6年に及び、住民は近くの畑の作物などで命をつないできました。