「世界が豊かになっても、毎年900万人が飢餓で命を落としている」と国連WFP事務局長が食料システムサミットで講演
2021年9月23日、ニューヨークで開催された食料システムサミットでのデイビッド・ビーズリー国連WFP事務局長の発言抜粋
「今こそ真剣に取り組まなければなりません。口先だけの約束では子どもたちのお腹は満たされません。食の安全と栄養を実現できるかどうかは、私たち次第です。」
「今日、私たちが77億人の人びとに手を差し伸べるのに苦労しているとしたら、地球上に100億人、110億人、120億人の人々がいることを想像してみてください。[…] 根本的な原因に対処し、人びとに必要な資源を与えて力を与える方がはるかに安上がりです。先住民族を助け、若者に力を与え、インスピレーションを与える、これらすべてが一体となって、この地球をより強く、より健康で、より良いものにすることができるのです。
「現在、地球上には400兆ドル相当の富がありますが、毎年900万人もの人びとが飢餓で命を落としているという事実。これは恥ずべきことです。新型コロナウィルスの最盛期には、億万長者の純資産増加額は1日あたり52億ドルでした。それと同時に1日24,000人が飢えで死んでいます。恥ずべきことです。新型コロナウィルスの感染の最盛期には億万長者の純資産は1時間ごとに2億1600万ドルと大幅に増加しました。それなのに、1時間に1000人もの人が飢えで死んでいる。 恥ずべきことです」
「ノーベル平和賞委員会がWFP 国連世界食糧計画(国連WFP)にノーベル平和賞を授与したとき、それは私たち全員への行動の呼びかけでした。私の目標は、国連WFPを廃業させることです。しかし、今の方向性でどうやってそれができるのでしょうか。」
「ローマを拠点とする機関として、私たちは単なるリーダーではなく、民間部門を強化し、市民社会や個人を鼓舞して、隣人を平等に愛し、ニジェールの子どもがニューヨークの子どもと同じように大切な存在であることを確信させるチアリーダーでもあります。想像してみてください。世界中の子どもたちが不必要に死んでいくことを(中略)新型コロナウィルスによって470万人もの人びとが亡くなっています。 同時に、1600万人が飢餓で亡くなっています」
「私たちには専門知識があります。国連の献身的な努力があったからです。この行動の呼びかけが、世界中のリーダーたちに届くと信じています」
食料システムの改善と統合を目指す国連WFPの活動の写真はこちらから。
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WFP国連世界食糧計画(国連WFP)は、2020年のノーベル平和賞を受賞しました。 私たちは世界最大の人道支援組織であり、緊急時に命を救い、食料支援を活用して、紛争や災害、気候変動の影響から立ち直った人々のために平和、安定、繁栄への道筋を構築しています。