国連WFP事務局長がコンゴ民主共和国を訪問―紛争と避難生活の中でコミュニティを強化する必要性を強調
「コンゴ民主共和国では、紛争、避難、病気などにより、何百万人もの人々が飢えと絶望に追い込まれています。しかし、国連WFPの食料支援は、これらの人々の多くにライフラインを提供し、飢餓や飢饉に追い込まれるのを防いでいます」とビーズリーは語ります。「この重要な活動を続けるためには、さらなる資金が緊急に必要です。ダム建設や小規模農家の生産性向上など、私たちの開発プログラムは、今日の生活を支えると同時に、明日の平和のための基礎を築いています」とも述べました。
ビーズリー事務局長は、大統領を含むコンゴの政府高官と会談し、アフリカ連合議長国としての活動も含め、国連WFPが同国を全面的に支援することを確約し、同国で開発された学校給食プログラムの重要性を強調しました。 また、食料確保が難しくなっている人々に支援を届けるため、人道的アクセスの継続を求めました。
コンゴ民主共和国では、世界で最も多くの人々が飢餓に苦しんでおり、その数は1,960万人にのぼり、そのうち約500万人が飢餓寸前の「緊急事態」(IPCフェーズ4)にあります。紛争は依然として飢餓の主要な要因であり、東部のイトゥリ、北・南キブ、タンガニーカの各州と、中部のカサイ州の広範な地域が最も深刻な影響を受けています。
コンゴ民主共和国には、アフリカで最も多い500万人以上の国内避難民がいます。彼らは暴力から逃れ、家や生計手段を捨て、食べ物を得るために奔走しています。 さらに、近隣諸国から50万人以上の難民がコンゴ民主共和国に避難してきており、現地の人々にとってもすでに乏しい資源がさらに逼迫しています。
不安が広がり、避難生活が続き、アクセスに制約があるにもかかわらず、国連WFPは2020年に690万人に命を救うための食料・栄養支援を行いました。2021年には、コンゴ民主共和国の870万人の脆弱な人々に支援が届くよう、活動を拡大することを目指しています。
国連WFPのレジリエンス・ビルディング活動は規模を拡大し、現在では5つの州で50万人以上の人々に支援が届けています。キンシャサのンセレ コミューンで 間もなく開始される国連WFPとUNICEFの共同の社会的セーフティネット・プログラムでは、最も弱い立場にある10万人の人々に、基本的なニーズをカバーするモバイルマネーの送金を実施します。このプログラムは、コンゴ民主共和国の都市部のコミュニティを対象とした国連WFPの初のプログラムです。
国連WFPは、最もリスクの高い何百万人もの人々がより深刻な飢餓に陥るのを防ぐために、2021年に6億6250万米ドルを必要としています。
# # #
WFP国連世界食糧計画(国連WFP)は、2020年ノーベル平和賞を受賞しました。 国連WFPは世界最大の人道支援組織であり、緊急時に命を救い、食料支援を通じて、紛争や災害、気候変動の影響を受けたの人々の平和、安定、繁栄への道筋を構築しています。