ニュースリリース | 21 3 月 2008
穀物価格の高騰が続く中、世界中の貧困層がさらなる窮地に立たされています。世界には、1日1米ドル以下の生活費で暮らすことを余儀なくされている人々が10億人以上いますが、このような人々にとって食糧の値上がりは死活問題です。食事の回数を減らすか、安いが栄養価の低い食事に切り替えるか…いずれにしても、行き着く先は同じ、深刻な飢餓です。 一方、食糧支援の必要性が増す中、WFPの支援活動には深刻な影響が出ています。 去年、WFPは、2008年度(1月-12月)には78カ国で7300万人に食糧支援を実施するとの支援計画を立て、その費用は29億米ドルと試算しました。しかし、食糧の購入価格が去年の6月以降だけでも55%増と著しく増大し、同じ規模の支援を行なうには、当初の見込みより少なくとも5億米ドル多い34億米ドル以上が必要となってしまいました。