ストーリー | 17 10 月 2022
本記事は、2022年11月6日から18日までエジプトのシャルムエルシェイクで開催されるCOP27サミットに向け、国連WFPが毎週お届けしている気候変動に関する連載の一部です。
新型コロナウイルスの規制解除を祝うはずだった昨年のクリスマスの数日前、ミンダナオ島とビサヤ諸島に住むフィリピン人家族の生活は一変してしまいました。
島の南部と中部に位置する彼らのコミュニティは、北半球に上陸した史上3番目の強さを誇る台風に見舞われました。2021年に発生した超大型の台風ライ(フィリピン名「オデット」)は、1,200万人以上の人々に影響を与え、一晩で数百人が死亡し、数千人が家を失いました。
この台風の被害はもっと壊滅的であった可能性があります。犠牲者が比較的少なかったのは、最近改善された早期警報システムと、地域社会や政府による予防対策のおかげです。