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新型コロナウイルスの影響による資金不足で、世界中の難民が飢餓の深刻化に直面

国連WFPは、マラウイのザレカ難民キャンプの難民に対し、地元の市場での食料購入に使えるよう、現金支援を提供しています。WFP/Badre Bahaji
国連WFPは、マラウイのザレカ難民キャンプの難民に対し、地元の市場での食料購入に使えるよう、現金支援を提供しています。WFP/Badre Bahaji
ローマ―WFP国連世界食糧計画(国連WFP)は「世界難民の日」を前に、「パンデミックによる支援予算への影響は、緊急活動資金の不足という形で表れており、何百万人もの難民が今後の不確実性と飢餓に直面している」との警告しました。

東部および南部アフリカや中東では、深刻な資金不足により、国連WFPが配給する食料に頼って生活している、世界で最も弱い立場にある人々への配給の削減を強いられています。東部アフリカだけでも、難民の約4分の3が最大50%配給を削減され、南部アフリカでは、国連WFPの支援に全面的に頼っているタンザニアの難民が、配給を3分の1近く削減されています。 シリア地域難民対応計画への資金が大幅に不足しているため、ヨルダンでは難民24万2000人が、追加資金が得られない限り、8月末で食料支援を打ち切られる可能性があります。

 

国連WFP緊急​支援担当ディレクターのマーゴット・ファン・デル・ベルデンは「ドナー国政府による資金提供にも新型コロナウイルスの影響らしきものがみられており、このことが世界で最も弱い立場にある人々への対応や支援に打撃を与えています」と指摘しています。その上で、「世界で最も社会から取り残された人々の生活が危機に瀕しており、われわれはドナーに対し、最も支援が必要なときに難民を見放すことのないよう求めています」と述べています。

 

配給量の削減や支援対象からの除外といった食料支援の縮小を避けるため、少なくとも難民受け入れ国への食料供給が途絶える1カ月前までに、十分な資金が必要です。

 

資金不足の拡大とあいまって、食料価格は上昇し、新型コロナウイルスによるロックダウンによってもたらされたインフォーマル経済の縮小に伴い、難民が食料援助の不足を補う機会も減っています。

 

その一方で、紛争、災害、経済の崩壊によって飢餓の深刻化が進み、切迫した状況にある人の数は世界的に増加しています。国連WFPをはじめとする人道支援機関は残酷な選択を迫られています。ルワンダにおいて、国連WFPは最も困っている人を優先して、対象を絞った食料支援を行っています。しかし、資金不足のため、最も弱い立場にある人々でさえ完全な配給(現金支給による)は受けられていません。

 

コンゴ民主共和国出身のルワンダ難民、アンジュさんは「新型コロナウイルスによるロックダウンの間、私たちはキャンプから出ることができず、キャンプ外での臨時雇いの仕事もできなくなって、まったく稼ぐことができませんでした」と語りました。「食料配給量が減らされ、状況はさらに悪化しました。私の家族は深刻な食料不足に直面し始めたのです」

 

国連WFPの活動で最も資金が不足しているところは、支援が必要な難民の数が特に多いところでもあります。たとえば、ウガンダでは、国連WFPは120万人以上の難民を支援しており、これはウガンダ支援活動の65%を占めています。国単位での資金不足割合は80%を超え、国連WFPの支援を必要とする難民に多大な影響を与えています。

 

国連WFPが新たに公表した報告書によると、飢きんの危機に瀕している人の数は急増しており、その数は、年初の推定3400万人から6月時点では推定4100万人に増えています。最も弱い立場にある人々を支援するために、世界が支援の歩みを進めることが重要です。

 

資金不足の影響を受けているWFPの難民支援活動

 

チャド:スーダンおよび中央アフリカ共和国からの新たな難民流入により、国連WFPは、国連WFPの支援に頼っている弱い立場にある人びと、特に栄養不良の子どもたちに打撃を与えかねない配給の削減や活動の中断または優先順位付けを余儀なくされる可能性があります。        

 

カメルーン:  国連WFPは、7万人のナイジェリア難民と10万人の中央アフリカ共和国難民を含む、最も弱い立場にある支援受益者の食料配給を削減せざるを得なくなる可能性があります。

 

コンゴ民主共和国:2021年、国連WFPはコンゴ民主共和国のキャンプに住む難民約14万8000人を支援しており、ここには最近流入した中央アフリカ共和国からの難民約9万2000人も含まれます。2020年5月以降、国連WFPはコンゴ民主共和国で、難民支援プログラムに平均25%の配給削減を適用しています。

 

東部アフリカ:資金不足により、300万人以上の難民の食料配給を最大60%削減せざるを得なくなっています。南スーダンでは50%、ウガンダとケニアでは40%、ジブチでは23%、エチオピアでは16%、ルワンダでは8%の配給削減が行われました。

 

マラウイ: 国連WFPはマラウィで、難民対応プログロムの下、現金支給を展開し、難民の自立を促進するための生計支援活動を開始しました。しかし、資金不足により、2020年7月以降、配給量は25%削減されています。

 

コンゴ共和国:国連WFPは中央アフリカ共和国からの難民2万人以上に対し、支援を行っています。資金の深刻な不足のため、食料の配給サイクルは不規則になっています。

 

シリア難民地域:国連WFPがシリア難民を支援している5カ国では、今後6カ月間で4億0800万米ドルが必要です。

  • ヨルダンでは、少なくとも2万1000人の難民が7月1日から国連WFPの食料支援を受けられなくなります。追加の資金調達が実現しない場合、国連WFPは8月末にさらに24万2000人の難民の支援を打ち切らなければなりません。難民キャンプやコミュニティに住む約22万人の極めて弱い立場に置かれている難民は、9月まで国連WFPの支援を受けることになります。
  • エジプトでは、国連WFPはUNHCRと共同で支援対象者の絞り込みを行い、11万人への支援を優先し、支援受益者の数を2万人削減することを検討しています。

 

タンザニア:国連WFPの難民支援活動は大幅な資金不足に直面し、2020年12月以降は、最低必要な摂取カロリーの最大32%の配給削減が行われています。

 

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