ストーリー | 13 11 月 2018
国連WFPや国連食糧農業機関(FAO)などが9月に発表した最新のデータによると、飢餓に苦しむ人々が増える一方、肥満に悩む人もまた増加しました。
肥満の人が最も多いのは北米です。ただ多くの途上国は、飢餓と肥満という二重の負担を抱え込んでいます。正反対に見えるこれら二つの問題は、食料確保の不安定さという同じ原因から起きているのです。
肥満も栄養不良の一種 成人の8人に1人
2017年、5歳未満児の2割を超える約1億5100万人が、慢性的な栄養不良のため年齢に比べ背が低い「発育阻害」に陥っています。また5,000万人以上の子どもたちは急性栄養不良に苦しんでいます。
一方で、5歳未満の3,800万人を超える子どもは体重過多で、成人も8人に1人、6億7,200万人を超える人々が肥満状態です。肥満に悩む成人の割合はここ数年、上昇し続けています。