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【#IamSyrian】ジャマルからの手紙~シリアから持ってきたのはこの金槌だけ~
, WFP日本_レポート

シリア国内外では何百万ものシリア人が紛争により苦しんでいます。シリアの人々との団結を示すため、国連WFPは「#IamSyrian(わたしはシリア人)」というオンラインキャンペーンを立ち上げました。

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© WFP/Giulio d'Adamo

「#IamSyrian(わたしはシリア人)」キャンペーンでは、シリアのふつうの人々の紛争前の暮らしと現在の避難生活をくらべながら、紛争によって失ったものや未来への希望を、シリアの人々が自らの言葉で伝えます。彼らが地球上の全ての人に向けて伝える想いを読んだら、「いいね」やシェア、#IamSyrianのタグ付けをしてあなたの周りの人に広めてください。

ジャマル

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©Giulio d'Adamo

私の名前はジャマルです。シリアのキベト・ガゼルという村に暮らしていましたが、現在はヨルダンにある難民キャンプで生活しています。

シリアから持ってきたのは、この金槌だけです。この金槌だけが、祖国や本来の自分を思い出させてくれます。

今思うと、故郷シリアでの生活は天国のようでした。自分のやりたいことが、自由にできました。今の難民生活では、やりたいことや、望むことは何もできません。故郷では、家族と友達に囲まれて暮らしていました。私は大工として働いており、いい暮らしでした。しかし、紛争が始まって、仕事が続けられなくなり、すべてが変わってしまいました。

この難民キャンプでも、大工として働いていますが、工具がないため、できることは限られています。シリアから持ってきたのは、この金槌だけです。この金槌だけが、祖国や、本来の自分を思い出させてくれます。家族の写真も持ってこられたら良かったのにと、悔やまれます。

親しかった友人の半数は、紛争に命を奪われてしまいました。願いが叶うのならば、また友人達と一緒に暮らせたらと思います。とても幸せな時間でした。

私達が、故郷や元の生活へ戻ることができるように、国際社会にシリア紛争を終わらせるようお願いしたいと思います。現在、私達は先の見えない状況にあります。自由に移動ができず、働く許可も得られない、現在の難民生活を続けていても、未来はありません。祖国や自分の家、近所の人たちなどを、恋しく思いますが、すべて破壊されてしまい、何も残ってはいないのでしょう。

わたしはシリア人。#IamSyrian ジャマルより

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