ストーリー | 19 6 月 2024 急速に深刻化する飢餓と物価高 スーダン周辺国の難民危機に対する取り組み チャド国境の町アドレの難民キャンプでは、祖国スーダンのポピュラーな民族音楽がスピーカーから繰り返し流れる中、アフマットさんが足踏みミシンに青い布を送り込んでいます。小さな木が、灼熱の太陽をかろうじて遮っています。 「このキャンプで私にできるのは仕立ての仕事だけです」曲に合わせて頭を揺らしながらこう話すのは35歳の縫製職人、アフマットさん(安全上の理由から名字は非公開)です。「持ち込まれた布をスーダンの民族衣装や、シャツ、ズボンに仕立てます」 アフマットさんが祖国を揺るがす紛争から逃れてチャドに避難したのは、この20年で2度目です。スーダンに平和が戻ることを願いつつも、当分は難しいのではないかとアフマットさんは考えています。 「私の子どもたちが学校に通えるよう、安定した国に住む必要があります」とアフマットさんは話します。
ストーリー | 30 4 月 2021 南スーダンの少女に生きる力を与える学校給食 南スーダンでは、男子よりも女子の方が教育から排除されやすい状況にあります。国内のいくつかの地域では、初等教育年齢の女子の75%以上が学校に通っていないと言われています。 紛争、貧困、早婚、10代の妊娠、文化的・宗教的見解などが、少女たちの将来を妨げる教育上の不平等を引き起こす要因となっています。 実際、ユニセフの推計によると、南スーダンの少女は、中等教育を修了するよりも、出産時に死亡する確率の方が高いそうです。 国連WFPの学校給食支援は、南スーダンの1,100の学校で50万人の子どもたちに毎日温かい食事を提供しています。この支援は、就学率の向上に貢献し、親が子どもたちを学校に通わせるための不可欠な保護手段です。
ストーリー | 06 5 月 2021 急性飢餓が過去5年で最大、数百万人が飢饉に瀕していると報告書が警告 本日発表された「食料危機に関するグローバル報告書」の数字によると、2020年に55カ国で少なくとも1億5,500万人の人が急性飢餓に直面し、2019年よりも2,000万人増加したことがわかりました。 これは、生活の破綻を伴い、生命を脅かすような急性食料不安に直面した人の数が過去5年で最大となったことを意味します。この統計は支援団体による今年の飢饉の現実的な可能性についての共同警告に次ぐものとなりました。 国連WFPを含む政府機関やNGOの連合体である「食料危機対策グローバルネットワーク」(Global Network Against Food Crises (GNAFC)) が発表したこの報告書は、新型コロナウィルスの流行によって悪化した昨年の紛争、異常気象、経済的ショックの複合的な影響が致命的であることを強調しています。
ストーリー | 14 7 月 2021 人道的空中投下:希望の光 WFP国連世界食糧計画(WFP)は毎日、食料を必要としている人びとに物資を届けるために、5,000台以上のトラックを稼働させています。しかし、最も弱い立場にある人びとは、紛争や過酷な気象条件、またはインフラの不整備によって、依然として援助の手が届かない場所にいるのです。 ほかの効果的な選択肢がないとき、空中投下が行われます。現在、国連WFPによる空中投下は南スーダンの遠隔地のみで実施されており、絶望的な状況にいる人びとの命綱となっています。 緊急人道支援として、国際連合で最初の空中投下が行われたのは1973年8月です。
ページ メディア&リソース News, videos, stories, data sources and publications for media professionals, researchers and anyone wishing to know more about global hunger and how the World Food Programme (WFP) fights it.
ページ WFP Innovation Accelerator in Tokyo 日時:2019年4月10日(水) 15:00~18:00 場所:Plug and Play Shibuya ※本イベントは英語のみで開催します
ストーリー | 07 2 月 2024 紛争で疲弊するスーダン、増加する飢餓と失われる希望 昨年4月にスーダンで紛争が勃発して以来、アワド・アダムさんとナフィサさん夫妻は移動を強いられ続けています。夫妻は、首都ハルツームが銃撃戦に見舞われるなか、当時は平穏だった東アフリカの穀倉地帯であるゲジラ州へと南下しました。 12月には、ゲジラ州の中心都市マダニの避難所が砲撃を受け、アワドさん夫妻と8人の子どもたちは、着の身着のままで再び避難しました。 「私たちには何も残されていません」と、現在数千人の紛争避難民を受け入れている紅海の町ポート・スーダンのペンキのはがれた学校の教室で、妻と一緒にアダムさんは話してくれました。 「国連WFPが来てくれたので、支援を受けています」と、アダムさんは言います。 現在スーダンでは、アワドさん夫妻を含む、1,000万人以上の人びとが家を追われ、世界最大の避難民の危機 となっています。
テーマ別ページ 国連人道支援航空サービス(UNHAS) The UN mandated airline for humanitarians to reach locations where no safe or reliable air transport exists
ストーリー | 14 12 月 2023 南スーダンでの地域社会強化の取り組み 南スーダン南西部のヤンビオは農業と肥沃な土地で知られています。10代のサルワちゃんと彼女の母、グレース・マーティンさんの一日はここで始まります。 小学校の最終学年になったサルワちゃんには大きな将来の夢がありますが、問題も数多くあります。 「お母さんはとても苦労してきましたが、私の学費と毎日のご飯のために今でも懸命に働いています。だから学校で一生懸命勉強して、将来お母さんを助けたいと思います」とサルワちゃんは言います。 マーティンさんは2人の子どもを抱えるシングルマザーで、子どもたちを育てながら、2人の姉妹と母親の面倒もみています。 マーティンさんは、「以前はとても大変でした。学費を払うお金が足りず、食べ物も十分になかったので子どもたちはよく病気にかかっていました」と語ります。 マーティンさんは現在コミュニティファームで働いています。
ストーリー | 02 2 月 2023 フィリピン:コロナ後の学校に子どもたちを呼び戻す、ファーム・トゥ・スクールの給食 学校のある日になると、ビサン小学校の前には100人の子どもたちが集まり、近くにある材料で作った2つの小屋と地元自治体から借りたコンクリートの建物からなる、3つの不釣り合いな構造の教室に駆け込みます。 「素敵というほどではないですけど、何もないよりはましですね」こう語るのは、ここタリサワの山岳地帯にあるバランガイ(村)の教師、メアリー・ジーン・ディガンさんです。この地域のもう一つの学校は数時間の距離にあるため、地域社会は教室を建設するために資金を出し合いました。「私たちが何とかしなければならなかったのです」と彼女は言います。 しかし、子供たちのにぎやかな足音が聞こえる日もありますが、そうでない日もありました。 「子どもたちは頭を下げたまま授業を受けていました。」メアリー・ジーン先生は話します。