ストーリー | 13 8 月 2024
ヨハネス・ネガシュさんは、地元で「ワグ」と呼ばれる作物の病気で小麦の収穫量の半分を失ったとき、「どうすればまた農業を始める勇気が持てるだろうか」と自問しました。「私は農家であり、農家の息子であり、農家の孫であり、これからもそうあり続けます」と、彼は今日、冗談めかして当時を振り返りますが、その声には誇りが感じられます。何百万人ものエチオピア人にとって、農業は単なる職業ではありません。それは彼らのアイデンティティに織り込まれ、何世代にもわたって受け継がれてきた生き方そのものです。しかし、気候変動や紛争、予測できない市場価格の変動などが災害となりうるこの東アフリカの国では、農業はリスクの高いビジネスです。こうした危険により、農家は農業技術の改善に投資することを躊躇し、異常気象や食料不安に対してさらに脆弱になる可能性があります。