ストーリー | 29 11 月 2018
イエメンから戻ったばかりの国連WFPのカメラマン、マルコ・フラティーニは世界最大の人道危機に直面している現地の状況について語りました。
イエメン・サナア市のアル・サビン病院で数日前に撮影したばかりの小さな男の子、モハメドくんが死亡したと知らされた時、私はハッジャにいました。生後8ヵ月のモハメドくんの体重は、私の娘の出生時の体重と同じでした。その知らせを聞いた時、私は悲しみと同時に、罪悪感さえも覚えました。私は彼を撮影した写真をソーシャルメディアに掲載していました。美しいモノクロの写真、芸術的、とでも言えるでしょうか。私はすぐにその写真を削除するため、携帯電話を手に取りました。しかし電波がありませんでした。そこに彼の写真が掲載され続けることが不適切だと感じたのです。ベッドの傍らに座り、息子の小さな手を握っていた、モハメドくんの父親のことを思いました。