ストーリー | 14 5 月 2015
3月13日、バヌアツを大型サイクロンが襲い、人口の半分に当たる約17万人が被災しました。国連WFP日本事務所に勤務する中井恒二郎は急きょ、バヌアツでの緊急食糧支援に派遣され、活動を率いてきました。中井の手記と写真をお届けします。国連WFPバヌアツ食糧支援チーム長中井恒二郎2015年3月13日、南半球で史上最大級のサイクロン・パムがバヌアツ共和国に上陸し、83諸島のうち23の島々、人口の半分に当たる約17万人が被災しました。防災意識が高い国民性を反映して死者はわずか10数名に留まりましたが、主食のタロ芋、ヤム、キャッサバなどが、根こそぎサイクロンでさらわれました。3月18日にバヌアツ政府から支援要請を受けて、国連WFPは被災者の中でも特に食糧を必要としている約7万人を対象に食糧支援を開始。また政府に対する物流サポート、緊急通信事業も同時に開始しました。