ストーリー | 29 11 月 2018
2015年より内戦が続くイエメン。紅海沿岸の都市ホデイダでの激しい戦闘によって、60万人以上の人びとが家を追われ、貧困と飢え、絶望の淵へと追いやられています。
恐怖に怯える日々
イエメン南部ラヒジュ県にある国連WFPの食料配給所には、小麦粉や豆類が入った袋や食用油の缶が積み上げられ、配給を待つ人びとが列を作っています。そこに、群衆から離れて立つ小さな女の子がいました。
女の子の名前はルディナ、4歳です。4カ月前、危険が高まるホデイダからラヒジュに、家族と一緒に逃げてきました。
叔母のアッサーによると、ルディナはホデイダの街で生まれ、両親と8人の兄弟姉妹と一緒にホデイダで暮らしていました。しかし、2018年6月に紛争が激化し、ホデイダからラヒジュに避難しました。
「私たちは恐怖におびえていました。