食品ロスと飢餓〜「食の不均衡」について考える〜
世界には全人口を賄うだけの十分な食料があるにもかかわらず、9人に1人は飢えに苦しんでいます。一方で、世界の食料生産量の3分の1は捨てられており、先進国では食品ロスが社会課題となっています。 「食の不均衡」を解消するために、私たちにできることを考えてみましょう。
日本の「食品ロス」
「食品ロス」とは、食べ残しや賞味期限切れなど、まだ食べられるのに捨てられている食品のことです。皆さんは日本の年間の食品ロスはどのくらいの量かご存知でしょうか?日本で2016年に発生した食品ロスは643万トンだと推計されています。この量は、2018年に国連WFPが世界中で飢餓に苦しむ人々に行った食料支援量である390万トンの「約1.6倍」に相当します。
生産された食料の廃棄を防ぐために
日本のような先進国では食品ロスが問題となっている一方で、途上国では食料が生産の段階や収穫の後に廃棄される「ポストハーベスト・ロス」が問題になっています。これは、農家の保存設備が不十分であったり、収穫物を市場に届けるための輸送手段がないことなどが主な原因で起きています。
生産された食料の廃棄を防ぐために
日本のような先進国では食品ロスが問題となっている一方で、途上国では食料が生産の段階や収穫の後に廃棄される「ポストハーベスト・ロス」が問題になっています。これは、農家の保存設備が不十分であったり、収穫物を市場に届けるための輸送手段がないことなどが主な原因で起きています。
国連WFPはこういったポストハーベスト・ロスを削減し、多くの人が飢餓に苦しむ国々で食料が活用されるために様々な取組みを行っています。例えば、農村で収穫物を適切に貯蔵するための設備の整備や、農家が収穫物を市場まで届けやすいように道路を整備しています。国連WFPが生徒たちの学校給食を支援しているウガンダの学校では、給食に使う食料を長期間保管するための貯蔵庫を整備するなど、食料の廃棄を防ぐ努力をしています。
身近なことからはじめよう
8月1日~10月31日の3カ月間、国連WFP協会は世界食料デーキャンペーン2019として「ゼロハンガーチャレンジfor AFRICA~食品ロス×飢餓ゼロ~」を実施しています。
野菜の切れ端や皮など、ご家庭で捨ててしまいがちな食材を使った料理の写真を「#ゼロハンガーチャレンジ」「#WFP」をつけてインスタグラム、ツイッター、フェイスブックに投稿すると、1投稿につき120円が、寄付協力企業から国連WFPのアフリカにおける学校給食支援に寄付されます。TICAD7の開催地である横浜市と共催し、SDG2「飢餓をゼロに」の達成に向けて私たちが日常生活の中で取組めるものとして展開していきます。ぜひ皆さんの料理の写真をSNSに投稿してご参加ください!
キャンペーンサイトはこちら