ニュースリリース | 30 11 月 2012
国連合同エイズ計画(UNAIDS)の2012年度報告書によると、2011年はHIVの新規感染は減少したものの、世界のHIV陽性者数は約3400万人と、未だに極めて高い水準にとどまっています。HIV/エイズの影響は、エイズ関連の死亡にとどまらず、エイズ孤児の増加や労働人口の低下などにつながり、全体的に国や地域の社会・経済の安定を揺るがします。 HIV/エイズの治療が効果を発揮するためには、感染者が薬とともに適切な栄養を摂ることが必要です。また、食べるものがない貧しい感染者は、薬を飲むことをやめてしまうことがままあります。そこで国連WFPは、HIV/エイズ感染者やその家族に対し、特別な食糧支援と栄養教育を実施しています。 現在、国連WFPは34ヵ国で約230万人を対象に、栄養価の高い食糧を配給し、また栄養教育を行っています。