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国連WFPと武田薬品は西アフリカにおける保健医療の緊急対応の強化に向けてパートナーシップを深化

ローマ・横浜 ― 武田薬品工業株式会社(武田薬品)のグローバルCSRプログラムによるWFP国連世界食糧計画(国連WFP)への13億円(約1,080万米ドル)の寄付は、これまでの実績を踏まえ、西アフリカにおける保健医療分野のサプライチェーン強化に向けた5年間の取り組みを前進させるものです。

これまでの武田薬品と国連WFPのパートナーシップでは、国内の保健医療サプライチェーンの強化と長期的なパンデミック対策の支援に重点を置き、武田薬品の資金援助と国連WFPが60年近くにわたり、世界で最も物流の困難な環境で培ったサプライチェーンの知識と経験を組み合わせてきました。

 

西アフリカでは、脆弱なサプライチェーンにより、医薬品やその他の重要な保健用品の輸送や保管に遅延や損傷が生じ、脆弱なコミュニティが必要な支援を受けられないという事態につながります。2022年から2026年にかけて実施される新しい取り組みは、武田薬品と国連WFPの既存のパートナーシップに基づくもので、国連WFPが管理するガーナのアクラにある国連人道支援物資備蓄庫(UNHRD)を通じて、地域レベルでのサプライチェーンのギャップや課題に対処し、脆弱な環境下での保健医療製品のアクセスや入手を向上させることを目的としています。

 

国連人道支援物資備蓄庫(UNHRD)は、世界各地に戦略的に配置された6つの拠点からなるネットワークで、人道支援コミュニティにサプライチェーンサービスを提供しています。アクラにあるUNHRDは、西アフリカ17カ国で活動する人道支援団体を支援しています。今回の取り組みでは、UNHRDアクラが人道支援団体に代わって温度変化に敏感な医療製品を保管・輸送する能力を強化するとともに、地域のサプライチェーンの専門家や各国政府の代表者が最高レベルのサプライチェーンの実施トレーニングを受けることができる地域の物流ナレッジセンターを設立し、医療の緊急事態への対応能力を高めることを目指します。 

 

「国連WFPは2020年から武田薬品と協力しており、このパートナーシップを非常に重視しています。」と、国連WFPのデイビッド・ビーズリー事務局長は述べています。「今回の武田薬品の多額の寄付は、私たちの協力関係の成功と持続性を反映したものであり、西アフリカの官民の関係者が保健衛生上の緊急事態に備え、対応し、必要な物資が最も必要としている人びとに届くよう支援します」

 

「武田薬品は、西アフリカにおける重要な医薬品へのアクセスを確保し、サプライチェーンを変革するために、国連WFPと引き続き協力できることを誇りに思います」と、武田薬品のチーフ グローバル コーポレート アフェアーズ オフィサーである大薮貴子氏は述べています。「当社のグローバルCSRプログラムのパートナーは、毎年、世界中の従業員によって選ばれます。このプログラムを通じて、当社は保健システムの強化に注力しており、国連WFPとの協力関係は従業員にとって意義深いものとなっています。このパートナーシップを継続することで、西アフリカのコミュニティが将来の健康問題に備えることができるようになることを期待しています」

 

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WFP国連世界食糧計画(国連WFP)は、2020年のノーベル平和賞を受賞しました。 私たちは世界最大の人道支援組織であり、緊急時に命を救い、食料支援を活用して、紛争や災害、気候変動の影響から立ち直った人々のために平和、安定、繁栄への道筋を構築しています。