WFPとKONAMI、ソーシャルゲーム「Food Force」を公開
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ローマ発
WFP 国連世界食糧計画(WFP)は、ゲーム制作大手の株式会社コナミデジタルエンタテイメント(KONAMI)と連携し、ゲームを通じて飢餓問題へ貢献できるソーシャルゲーム、「Food Force 」を制作した。
Food Forceは、世界最大の人道支援機関であるWFPの活動に着想を得たソーシャルゲームである。ゲームの中でプレーヤーは、食糧を確保し、様々な緊急事態に対応、物資輸送のノウハウを高めながら世界中の飢餓地域に食糧を届ける。
WFPローマ本部のナンシー・ローマン広報・政策・民間連携部長は、「KONAMIはソーシャルメディアの持つ強力な力を用いた、挑戦しがいのあるゲームを開発してくれました。Food Forceを通して、人々の間で飢餓問題への関心が高まり、多くの寄付金が集まることを期待しています」と述べた。
さらにローマンは、「何万ものオンラインゲームがある中で、飢餓問題の解決を支えるゲームはごくわずかです。Food Forceを通じて、世界で初めて、飢餓をなくそうとする人たちの大きなコミュニティがつくられることでしょう」と話している。
Food Forceは、ソーシャルネットワークサイトのFacebookのアプリケーションとして配信される。ゲームを進めるためには他のプレーヤーと協力することが不可欠。また、作物や設備、その他さまざまなアイテムを購入することで、より高いレベルに進むことができる。
ゲームの収益の一部は、WFPの学校給食プログラムへ寄付され、現実の世界で活用される。同プログラムを通じてWFPは毎年2,000万人もの子どもに学校給食を提供している。学校でWFPの給食が提供されることで、子どもたちは学校へ通い続け、勉強に集中することができる。
今回公開されたFood Forceは、架空の島での緊急支援活動に着想を得た1作目(2005年に公開)に続く第2作目。公開当初から人気を博した初代Food Forceは、これまでに600万回以上ダウンロードされ、およそ1000万人の人々がプレイした。WFPとKONAMIのパートナーシップは初代Food Forceの日本語版を制作した時に遡る。
ナンシー・ローマンWFP広報・政策・民間連携部長は、「初代Food Forceのリリース以来、ソーシャルメディアやゲームの可能性は大きく高まりました。ゲームを通して、人々は飢餓問題に貢献しながらネットワーク作りもできるようになったのです」と述べた。
KONAMIの上原和彦執行役員 シニアヴァイスプレジデントは、「KONAMIは、ソーシャルゲームの特長を活かして制作した『Food Force』をFacebookにて配信いたします。日本や世界の皆さまが、本ゲームを通じて、WFPの活動への理解をより深めていただくとともに、WFPの世界的な活動の支援を、身近なソーシャルゲームをプレイしながら実践いただければ幸いです。」と話している。
Food Forceは、日本語と英語でリリースされる。
アクセスはこちらから: http://apps.facebook.com
株式会社コナミデジタルエンタテイメントは、ソーシャルゲーム、オンラインゲーム、家庭用ゲームソフト、アミューズメント機器、カードゲーム、携帯端末向けコンテンツ、玩具、音楽・映像ソフト、書籍・雑誌等の企画、制作、製造及び販売を行い、世界中の人々が楽しめる商品づくりに取り組んでいる。