ニュースリリース | 29 10 月 2007
横浜発 − 日本政府は、深刻な干ばつの影響などにより食糧不足に苦しむ人々に対する食糧支援として、WFP 国連世界食糧計画を通じて総額3億4千万円をスワジランド(1億2千万円)及びレソト(2億2千万円)に供与することを決定した。日本政府が供与した資金は、トウモロコシ粉や豆類、栄養強化混合食糧の購入に充てられ、干ばつの被災者などに対する食糧支援に活用される。 スワジランドは過去15年で最も深刻な干ばつに襲われ、政府は6月に国家災害宣言を表明し、国際社会に支援を要請した。同国の成人のHIV感染率(15-49歳)は33%と世界で最も高く、成人の多くがHIV/エイズ感染により命を落とし、農業に従事する人々が減ってきている。この影響もあいまって、トウモロコシの収穫量は昨年比で6割減にまで落ち込み、人口のおよそ半分にあたる41万人が食糧支援を必要としている。