ニュースリリース | 03 12 月 2010
WFP/Wayne Conradie
気候と飢餓の関係は、この夏パキスタンで起きた洪水を見てみるとよくわかる。パキスタンでは、大雨により、農地を浸水させ農作物に壊滅的な被害を与えるほどの大洪水が引き起こされ、1千万人が食糧支援を必要とする状態に陥った。
もうひとつの実例は、ロシアのいくつかの地域において、今年おきた干ばつである。この干ばつは、小麦の収穫量の著しい減少を引き起こし、国際市場における小麦の価格を上昇させ、貧しい国の人々は家族のために必要な食糧を買うことすら難しい状況となった。
気候と気候変動は、WFPの食糧支援活動に直接的な影響を及ぼす。今後、洪水や干ばつ、その他の気候に関連した災害が増えれば、WFPが支援しなければならない事態が増える。WFPは、そのような理由から、カンクンで開催されているCOP16を注視している。