今年の「世界の 食料安全保障と 栄養の現状(The State of Food Security and Nutrition in the World)」は、パンデミックが始まって以来初の世界的報告書です。当報告書は、国連食糧農業機関(FAO)、国際農業開発基金(IFAD)、国連児童基金(UNICEF)、国連世界食糧計画(WFP)、世界保健機関(WHO)が共同で発行しています。
過去の報告書で、すでに何百万人もの人びと、中でも多くの子どもたちの食の安全保障が脅かされていることを、世界に向けて発信しました。5つの国連機関の代表[1] は今年の報告書の序文に、「残念なことに、今回のパンデミックは、世界中の人びとの命と生活を脅かす食料システムの弱点を露呈し続けています」と記しています。