ストーリー | 16 6 月 2016
南アジアの島国スリランカは、2009年まで26年間続いた内戦により、社会的及び経済的に甚大な被害を受けたため、今も全人口の22%にあたる470万人近くが栄養不良の状態にあります。栄養不良により低体重の子どもやお母さんへの母子栄養支援を行う診療所を訪れました。
近年、スリランカでは、干ばつ、洪水といった自然災害が増えており、特に低所得者が安定的に食べ物を入手し栄養を摂ることが難しくなっています。内戦で最も被害を受けた北部の地域では、戦火を逃れるため国内外に避難していた人びとが、内戦終結後少しずつ戻ってきて、生活をゼロから立て直しています。国連WFPは彼らを食べ物の心配から解放し、子ども達の健全な成長を促すため、様々な支援を行っています。北部地域では約43%の世帯が食糧不足に陥っており、母子の栄養不良が深刻です。