サイクロンが直撃したバヌアツで被災者への食糧配給
バヌアツ・ポートビラ発-大型サイクロン「パム」で被災した人々に対し、バヌアツ政府は食糧配布を進めています。国連WFPはその政府の取り組みを支援しています。
バヌアツ政府は、推定16万2千人の被災者に対し支援を行う計画です。国連WFPは今後数週間、ビタミンとミネラルを加えた栄養強化ビスケットやお米を、政府支給の支援食糧に加えて提供する予定です。また、最も深刻な被害を受けた被災者には、数ヶ月にわたって食糧を支援する準備をしています。
これまで、シェファ州の島々やタフェア州のタナ島に向けて支援食糧が送り出されました。今後、他の島々への支援も計画されています。国連WFPの栄養強化ビスケットおよそ50tを載せたオーストラリア軍用ヘリコプターがフィリピンからポートビラに向かっています。
国連WFPは緊急事態が発生した場合、国連機関やNGOの支援物資輸送や情報通信網整備を先導する任務を担っています。バヌアツにも、支援物資の受理、倉庫での保管、輸送行うための機材や職員を送り込んだほか、島のコミュニティ間を結ぶ通信網を再構築するための衛星通信機器やソーラー設備も運び入れました。
先週末には、ドバイにある国連WFP運営の国連人道支援物資備蓄庫より発電機、衛生キット、その他の緊急支援物資が発送されました。
国連WFPが今後3ヶ月間、食糧支援、支援物資輸送と通信網整備を行うためには773万米ドル(およそ9億2千万円)が必要です。皆様からのご理解とご支援をよろしくお願いします。