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コロナ禍で、現金支給がギニアビサウの人びとの生活に大きな変化をもたらす

新型コロナウイルスの世界的大流行の影響で、クレジットで食料を購入したり、食事の量を減らしたり、1日の食事回数を制限したりしなければならない弱い立場のコミュニティに大きな負担がかかっています。
, By Renata Lobo
2021年2月、ドリンクを販売するアルダさん。Photo: WFP/Luis Iala
2021年2月、ドリンクを販売するアルダさん。Photo: WFP/Luis Iala

ダイアナ・ペレイラさんは、この13年間毎朝、ビサウから太陽が昇る前に起床し仕事を始めます。

セネガルとギニアに挟まれた人口180万人の小国、アフリカの大西洋岸に位置するギニアビサウの首都で、5人の子どもの母親であるダイアナさんは、数時間後に販売する食品の調理を始めます。

 

朝7時、出勤する人たちが彼女の家の前を通りかかると、ダイアナさんは通りにテーブルを置き、フライパンに火をつけて、軽食を作り始めます。持ち帰り用のサツマイモやピーナッツのパックを売って、12時間働いて9ドルから15ドルを稼ぐことができます。

調子の良い日には19ドルほどを稼ぐことができましたが、2020年にはそのような日はほとんどありませんでした。

 

新型コロナウイルスの世界的大流行は、ダイアナさんのような弱い立場に置かれたコミュニティに大きなダメージを与えています。

2020年5月、ギニアビサウでは半数の家庭が十分な食料を手に入れることができず、その数は前年の約4倍に達しました。そのような世帯は、クレジットで食料を購入したり、食事の量を減らしたり、1日の食事の回数を制限したりすることを余儀なくされました。

 

パンデミック対策のために実施された規制は、多くの家計に深刻な影響を与えました。封鎖されたビサウの繁華街が静まり返ったときの絶望感をダイアナさんは思い出します。

職場や国境が閉鎖され、人や物の自由な流れが阻害されたのです。ダイアナさんは一夜にして収入源を失いました。売る商品も、それを買ってくれる客もいなくなってしまったのです。

 

この未曾有の危機を乗り越えるための十分な手段を持たないまま、ダイアナさんを含め国民の多くは貧困と食料難に追い込まれました。

2020年、新型コロナウイルスによるロックダウン中で廃墟となったビサウのストリートマーケット。Photo: WFP/Renata Lobo
2020年、新型コロナウイルスによるロックダウン中で廃墟となったビサウのストリートマーケット。Photo: WFP/Renata Lobo

「私たち夫婦は定職に就いておらず、限られた収入でやりくりしていますが、必要なもの、特に子どもの教育費をまかなうことはできません」と彼女は言います。

「パンデミックの影響で収入がさらに減少し、食生活にも影響が出ています。」

2021年2月、食品を販売するビジネスを再構築しようとするダイアナさん。Photo: WFP/Luis Iala
2021年2月、食品を販売するビジネスを再構築しようとするダイアナさん。Photo: WFP/Luis Iala   

ギニアビサウでは、人口の69%が貧困ライン以下で生活しています。

ダイアナさんと同じように、この国の多くの女性が家族の将来を心配しています。新型コロナウイルスが発生してからはなおさらです。

 

4児の母であるアルダ・デ・ロサさんにとって、パンデミックの際に家族が味わった苦労は今まで経験したことがないものでした。

彼女の家には16人の家族がいますが、誰も定職に就いていません。アルダさんは果物や水を路上で売っていますが、その需要は必ずしも多くはありません。

 

新型コロナウイルスの大流行で街が空っぽになると、自分の努力だけでは家族を養えないことに気づくのにそれほど時間はかかりませんでした。

「私たちは飢えを経験しました。食べるものがありませんでした。閉鎖期間が長くなったため、お金もありませんでした」

静まり返ったビサウの通り。Photo: WFP/Renata Lobo
静まり返ったビサウの通り。Photo: WFP/Renata Lobo

2020年10月、ダイアナさんとアルダさんは、国連WFPとユニセフが共同で主導する社会保護プログラムに招待されました。

このプログラムは、新型コロナウイルスのための国連マルチパートナー信託基金によって運営されており、新型コロナウイルスによって深刻化した健康上および社会経済上の危機を克服するための支援を目的としています。

 

12月までに、ギニアビサウで最も深刻な食料難に見舞われた地域に住む1,500世帯以上が、毎月約70ドルの現金支給を受け、基本的なニーズを満たすことができました。

ダイアナさんとアルダさんは、このプログラムに参加している66%の女性世帯の一員です。

 

世帯主には携帯電話が配布され、現金の受け渡しが容易になりました。

収入が増えたことで、ダイアナさんとアルダさんは地元の市場に行き、米、パン、ピーナッツ、魚、肉などの栄養価の高い食品を買うことができました。

 

地元で商品を購入することで、家族を養うことができるだけでなく、地域経済の活性化にも貢献し、より良い、より早い社会的復興を実現することができました。

「現金支給のおかげで、食料不足を克服できただけでなく、教育費、家賃、医療費など、その他の基本的なニーズを満たすことができました」とダイアナさんは言います。

 

現在、ダイアナさんとアルダさんは、路上で軽食を売る生活に戻っています。

 

ダイアナさんは、全ての希望を子どもたちの未来に託しています。「私には良い教育を受ける余裕はありませんでした」と彼女は言います。

「子どもたちが学校を終え、より高い水準の教育を受けられるように、私は毎日たくさん働いています。彼らが医学や教育の学位を取る姿を見ることは、私の最大の誇りになるでしょう」

 

しかし、国連WFPとユニセフの共同プログラムによる支援は一時的なものであり、2人の女性は近い将来のことを心配しています。懸命に働いても、家族の生活費を毎月まかなえる保証がないことを知っているからです。

 

ダイアナさんやアルダさんのような家庭が生き残り、次の世代により良い未来を提供するためには、これまで以上にあらゆる支援が必要です。

 

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