ストーリー | 10 8 月 2023
ネパール中部のカカニ村にあるシュリー・カカニ・ガネーシュ小学校で、ぼろぼろのサッカーボールがフィールドの外に飛び出しました。12歳のキャプテン、ラヴィが立ち止まって耳をすますと、試合は一時中断。体育の授業の終わりを告げる学校のベルが鳴り響き、生徒たちに昼食の時間を知らせています。
「放課後のスポーツのエネルギー源になるから、給食は欠かさないんだ」とラヴィの親友ナビン(11歳)が言います。眼下の山々には家屋や段々畑が点在しています。
アジアで最も貧しい国のひとつであるネパールでは、何時間も歩いて学校に通う子、学校に行かない子も少なくありません。ネパールの5歳未満の子どもの4分の1以上が栄養不良に苦しんでおり、栄養不良の影響は成長してからも残る可能性があります。