ストーリー | 30 3 月 2023
ハリマさんとの出会い
これは、干ばつで100万人以上が故郷からの避難を余儀なくされたソマリアでの話です。ハリマさんと彼女の家族もその中に含まれます。ただしこのお話は、避難民の悲劇をお伝えするためだけのものではありません。
ハリマさんは、家族のための食料や飲料水を確保するために、照り付ける太陽のもと日々汗を流して働いていました。そして、徐々に選択を迫られるようになりました。苦労して育てた作物が枯れ、60頭いたヤギが徐々に死んでいくのを目の当たりにしました。ヤギは家族の銀行口座のようなものであり、苦しいときに売ってお金を得るための貯金であり、娘たちが結婚するときの持参金でもありました。
ヤギがすべて死に絶えたとき、彼女には何も残りませんでした。