世界28カ国・地域でのWFP食料支援活動への日本政府拠出を歓迎
パレスチナにおけるWFP緊急食料支援向けの約1,000万ドルにより、紛争やそれに伴う過酷な生活で極めて深刻な食料不安に陥っているヨルダン川西岸地区とガザ地区の人々を支援します。生きるために必要不可欠な需要を満たし、希望の糧となる緊急の食料支援を届けます。
アフガニスタンでは700万米ドルの拠出を受け、緊急食料支援としての学校給食を含む、食料・栄養支援を提供します。ミャンマーへは400万米ドルで、引き続き、紛争危機にさらされた地域の最も脆弱な人々に緊急の食料支援を実施します。さらにタイでは、ミャンマー国内の予測不可能で急速な紛争の進展の影響を受ける国境地帯で、緊急の食料・栄養支援を実施します。
今回の拠出は、今年8月に日本で開催される第9回アフリカ開発会議(TICAD9)の機運を捉え、アフリカにおける飢餓や食料不安に対する日本の一貫した取り組みを強調するものです。
アフリカの角と呼ばれるアフリカ東部の国のうち、ソマリアでは紛争や気候変動の影響を受ける人々へのWFPによる緊急の食料・栄養支援に300万米ドルが活用されます。さらにジブチで複雑な危機にさらされる難民、難民申請者、移民を対象にWFPは300万ドル相当の緊急の食料・栄養支援を実施します。
昨年エルニーニョ現象などの気候災害に見舞われたアンゴラ、マラウイ、ザンビア、エチオピアでは、日本からの550万米ドルのご支援のもと、日本企業の技術や専門知識を現場に活用して気候危機に対応できる持続的で強靭な食料システムの構築に寄与します。
WFP日本事務所の津村康博代表は「世界の連帯がこれまで以上に必要とされている時に、今回の日本政府からのご支援により、世界各地の深刻な食料危機に対応できることに深く感謝申し上げます。日本からの寛大なご支援により、WFPは最も脆弱な人々の命と暮らしを支えることができます。世界の食料安全保障を確保することは、私たち共通の使命です。WFPが深刻な資金不足に直面している今、世界の飢餓をなくすという使命達成のため、日本の皆様からのご支援の継続をお願い申し上げます」と感謝を述べました。
日本は一貫してWFPの主要な支援国のひとつです。
このたびの日本政府拠出の支援対象国・地域は以下の通りです:
アフガニスタン、アンゴラ、イエメン、イラン、ウガンダ、エチオピア、ガーナ、カメルーン、ガンビア、ギニアビサウ、ザンビア、ジブチ、ジンバブエ、ソマリア、チャド、タイ、パレスチナ、バングラデシュ、ブルキナファソ、ブルンジ、マダガスカル、マラウイ、マリ、ミャンマー、南スーダン、ヨルダン、ルワンダ、レバノン
# # #
WFPは緊急時に命を救い、食料支援を通じて紛争、災害、気候変動の影響から回復する人々の平和、安定、繁栄への道を築く世界最大の人道支援機関です。