ストーリー | 10 10 月 2022
コンゴ民主共和国北東部の町マバラコの小さな部屋で、カセレカさん(地元ではサディさんと呼ばれています)は国連WFPスタッフから現金支援を受けています。
彼は紙幣を丁寧に数え、きれいに折りたたんで、小さなポケットに収めました。
1カ月分の9万コンゴフラン(約45米ドル)は、家族を新しい家に住まわせ、オートバイの整備士としての仕事を再開するのに必要な道具を購入するのに十分な額です。
脚に障害を持って生まれたサディさんは、現在25歳。暴力によって逃亡を余儀なくされる前、彼は故郷のムトワンガ村で最高のオートバイ整備士として知られていました。
彼の周りでは、朝の炎天下、毎月の現金支給を求める人々が長い列を作って待っています。この壮大な景観の山岳地域では、長年にわたり反乱軍の暴力が繰り広げられ、サディさんと同じように、誰もが人生を狂わされて来ました。