現在、世界の農家は、地球上のすべての人が食べていける分以上の食料を生産しています。それにも関わらず、飢餓の問題は未だに解決されていません。紛争や度重なる気象上のショック、経済の悪化により、世界では最大7億8,300万人が飢餓に直面しています。なかでも、貧困層や社会的に脆弱な人々が最も深刻な影響を受けており、その多くは農業世帯です。これは、各国間及び各国内における格差の拡大を物語っています。そのような中、今年の世界食料デーのテーマは「食への権利を、より良い生活と未来のために(Right to foods for a better life and a better future)」です。食料、生命及び自由、労働、教育などの人権は、世界人権宣言と2つの法的拘束力のある国際規約によって認められています。