サイクロン「イダイ」で被災した南部アフリカ3カ国に日本から825万米ドルの支援
モザンビーク
3月にサイクロン「イダイ」の直撃を受け、モザンビークでは185万人が人道支援を必要としています。日本からの690万米ドルの支援により、国連WFPはテテ州、ソファラ州、ザンベジア州、マニカ州の約35万人に対し食料支援を実施していきます。
「サイクロンと洪水の被害は、モザンビークがいかに気候変動に対して脆弱であるかを明らかにしました」と国連WFPモザンビーク事務所のカリン・マネンテ代表は話します。「すでに被災地では栄養不良率が高まっており、コレラやマラリアによって悪化する恐れがあります」と続けました。今回の日本の時宜を得た支援は、持続的な支援を必要としている脆弱な地域社会の再生に役立てられます。
「サイクロンで被災された人々に心からのお悔やみとお見舞いを申し上げます。日本の人々と政府は被災された人々のために結束することを表明し、私たちの支援が困難を乗り越えるために役立てられることを期待します」と池田敏雄駐モザンビーク日本国大使は述べました。
マラウイ
マラウイ共和国災害対策省によると、3月9日以降、86万人以上がサイクロンの影響を受けました。日本から国連WFPに対する100万米ドルによって、2万1000人に命を守る支援を行うと共に、これらの最も脆弱な立場に置かれている人々の生活の再建を支援します。
柳沢香枝 駐マラウイ日本国大使は、「サイクロンの影響を受けた人々の早期復興を手助けするため、本資金協力が国連WFPによって効果的に活用されることを確信しています。日本も災害の多い国であり、予期せずして災害に見舞われた人々、特に女性や女の子、子どもたちを含めて弱い立場に置かれる人々の苦しみがよくわかります」と述べました。
ジンバブエ
日本からの35万米ドルによって、国連WFPは2万6200人に対し食料支援を実施します。
「この食料支援は、日本が3月に提供したテントやポリタンク、浄水器、プラスチックシートや発電機などの緊急支援物資を補完するものです」と岩藤俊幸駐ジンバブエ日本国大使は述べました。「この支援が最も深刻な被害を受けている人々の基本的なニーズに迅速に活用されていくことを期待します」と続けました。
国連WFPジンバブエのエディー・ロウ代表は「日本の皆さまによる時宜を得た継続的な支援に感謝申し上げます。食料の安全保障や栄養の向上、季節的な災害に強い地域づくりの促進を目指す私たちの活動において、日本は継続してパートナーとなっています。この度の新たなご支援により、私たちは人々の命を救うための支援を最も深刻な被害を受けた人々のもとへ届けます」と話しました。