国連WFPと日本がガンビアの栄養対応を支援
今回の拠出金により、国連WFPは栄養不良の5歳未満の子どもたち、妊娠中の女性と授乳中の母親、HIV感染者の母親に栄養強化食品を提供し、中等度の急性栄養不良に対応します。また、国連WFPは、養育者、母親、思春期の少女、家庭、コミュニティリーダーの知識とスキルを高め、最善の食事方法を実践するための栄養教育と意識向上を支援します。
「ガンビアでの国連WFPの活動に対する日本の寛大な貢献に感謝しています。」 と、国連WFPガンビア事務所の津村康博代表は述べています。「今回の支援は、新型コロナウィルスのパンデミック、鉄砲水や暴風雨などの季節的な気候衝撃が家族の食料安全保障状況に最も大きな打撃を与えている重要な時期に行われました」
最新の食料安全保障分析によると、2021年6月から8月の「リーンシーズン」(次の収穫を前に食料が不足する時期)、60万人(人口の30%)が食料不安に陥り、11万4000人の男性、女性、子どもが深刻な影響を受けていると推定されています。
引渡し式に出席した新井辰夫 駐ガンビア日本大使は、新型コロナウィルスの大流行という重要な時期に、国連WFPとガンビア政府が人間の安全保障に関わるこの重要なプロジェクトを立案・実施する上で、良好な協力関係を築いていることを称賛しました。また、「来年開催されるアフリカ開発会議や、2021年12月に日本の東京で開催される東京栄養サミット2021に、ガンビアが積極的に参加することを期待しています」と述べました。
ガンビアにおける国連WFPの包括的な対応には、被災者への緊急支援、栄養不良の子どもや女性への栄養支援のほか、学校給食などの生活支援、強靭性構築、コミュニティ・国家の能力強化などが含まれます。 国連WFPは、ガンビアでの活動のために、今後6カ月間で340万米ドルを必要としています。
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WFP国連世界食糧計画(国連WFP)は、2020年のノーベル平和賞を受賞しました。 私たちは世界最大の人道支援組織であり、緊急時に命を救い、食料支援を活用して、紛争や災害、気候変動の影響から立ち直った人々のために平和、安定、繁栄への道筋を構築しています。