2021年: あなたが見逃したかもしれない国連WFPからのストーリー
2021年、WFP国連世界食糧計画(国連WFP)は、飢餓の唯一最大の要因である紛争、気候危機、新型コロナウィルスの経済的影響、コスト上昇に対応するため、1億4000万人を対象とする国連WFP史上最大の活動を実施しました。
11月には、43カ国で4,500万人が飢きんの瀬戸際に立たされており、わずかな衝撃でも飢きんに追い込まれる可能性があると発表しました。世界では、8億1,100万人が慢性的な飢餓状態にあり、2億8,300万人が深刻な食料不足に陥っています。 2022年にこの問題に対処するためには、ドナーからの継続的な寛大さが不可欠です。
以下では、世界各地のストーリーテリングのハイライトをご紹介します。
1. 何度も何度も命を救う
ロヒンギャ難民が暮らすバングラデシュのコックスバザールにあるナヤパラキャンプで火災が発生してから数時間のうちに、国連WFPは行動を開始し、キャンプに住む3500人とより広いコミュニティに、2万1000食を超える温かい食事を提供しました。
2. 中米の乾燥地帯で「緑の黄金」を育てる
温室で唐辛子、キュウリ、トマトを栽培していても、それが「乾燥回廊」(エルニーニョ現象に関連した干ばつで多くの人々が食料不安に陥っている中央アメリカの広大な地域)にあることを知るまでは、あまり注目されないでしょう。
3. シリア、紛争から10年
国連WFPのフッサム・アル・サレハは、この厳しい記念日を迎えるにあたり、自身の物語、影響を受けた瞬間、そして祖国の未来への心配を語っています。
4. 飢餓にまつわる神話を払拭する
国連WFPやその他の機関が、現在43カ国で4,500万人と推定される飢きんの瀬戸際にいる人びとの数に警鐘を鳴らす中、よくある誤解に目を向けてみました。
5. コンゴ民主共和国の紛争の泡をはじく石けん
国連WFPと国連の姉妹機関であるFAOが実施する共同プロジェクトは、人びとに食料安全保障を高めるためのスキルを提供し、コミュニティが共同で農業を行い、互いに取引することで、平和と安定を促進することに貢献しています。
6. マダガスカル:異常気象に立ち向かうための一線
干ばつがマダガスカルを支配し、数千人の命が危険にさらされる中、国連WFPはコミュニティと協力して、気候変動に対する自然の盾としての生態系を回復するために取り組んでいます。
7. アフガニスタン 飢餓に立ち向かう
ヘラートの国連WFP事務所長が語る、街が陥落した日々、そして留まることを決めた理由--アフガニスタンが世界最悪の人災になりかねないと警鐘を鳴らします。
8. イエメン、今年も飢餓の年へ
世界最悪の人道危機のひとつであるイエメンでは、7年にわたる紛争が収まる気配はなく、飢餓の拡大も進んでいます。戦闘によって何万人もの人びとが避難し、何百万人もの人びとが栄養価の高い食料を入手できない状況が続く中、人口の半分以上にあたる1620万人が深刻な飢餓に直面しており、510万人が飢きんの危機にさらされています。5歳未満の子どもの半数、230万人が今年、栄養不良の危険にさらされています。
9. 紛争と飢餓の悪循環を断ち切るために、平和を育む
国連WFPが2020年のノーベル平和賞受賞者に選ばれたことを記念して、コンゴ民主共和国、イエメン、中央サヘル、スーダンのスタッフがそれぞれの思いを語っています。