ストーリー | 01 3 月 2024
廊下から漂ってくる茹でた豆と焼けたウガリ(トウモロコシの粉)の刺激的な匂いは、タンザニアの首都ダルエスサラームの政府の寄宿学校で育った私の思い出の一つです。
時には、茹でたキャベツや、コメを炒める匂いに変わることもありました。これは私たちにとって特別なことで、必ず時間通りに食堂に並ばなければならなりませんでした。
数年間の学校生活において、私はこれらの学校給食を昼食と夕食でとりました。来る日も来る日も質素で、味気なく、単調なものでした。
時が経つにつれ、私たちは皆、食事を「楽しむ」ことを学びました。様々な調味料や、唐辛子、ケチャップ、マーガリン、マンゴーピクルス(私のお気に入り)などの禁止されているものでもこっそり入れたりもしました。
私と、豆とウガリとの苦手な関係はこうして始まりました。これから何年もの間、私は豆を茹でる匂いに耐えられませんでした。