国連WFP、チャドに流入した新たなカメルーン難民の緊急食料ニーズに対応
ンジャメナ ― WFP国連世界食糧計画(国連WFP)は、カメルーン北東部の地域間紛争により故郷を追われ、人道支援を必要としているチャドに新たに到着したカメルーン難民約10万人に緊急食料支援を行っています。
12月5日から、数万人のカメルーン難民がカメルーン北東部の地域間紛争から逃れ、チャドのンジャメナと隣接するマンデリア、カンドゥールに避難しています。12月第1週に登録された3万人から、現在では33カ所で男性、女性、子どもを受け入れており、その数は10万4,000人に達しています。国連WFPとパートナーが実施した迅速な調査により、難民たちは着ている衣服以外何も持たずに逃げることを余儀なくされ、生きていくために食料支援を切実に必要としていることが明らかになりました。
「難民の数が日々増加する中、家族が食料を確保できるよう迅速に行動する必要があります。これらの家族に命を救う食料支援を提供するためには、緊急の資金が必要です。」と、国連WFPチャド事務所クロード・ジビダール代表は述べています。
- 2021年12月11日、チャドに難民の第一陣が到着してから1週間も経たないうちに、国連WFPはファルチャとヌゲリの都市部で、脆弱な母子1万9000人に栄養価の高い高エネルギービスケット(HEB)を配布しました。
- これまでに国連WFPは、ンジャメナ、マンデリア、カンドゥールの28カ所で約8万人に緊急食料支援(穀物、豆類、植物油)を行っています。しかし、資金不足のため、国連WFPはこれらの人々に標準的な1日の食料配給量のわずか50%しか提供することができません。
- 国連WFPは今後6カ月間、カメルーン難民に命を救う支援を提供するために1400万ドルを緊急に必要としています。
- 国連WFPは、チャドではカメルーン難民のほか、中央アフリカ共和国、ナイジェリア、スーダンからの50万人以上の難民、23万4000人の国内避難民、気候危機の影響を受けた86万2000人の食料不安の人びとに支援を行っています。
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WFP国連世界食糧計画(国連WFP)は、2020年のノーベル平和賞を受賞しました。 私たちは世界最大の人道支援組織であり、緊急時に命を救い、食料支援を活用して、紛争や災害、気候変動の影響から立ち直った人々のために平和、安定、繁栄への道筋を構築しています。