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国連WFP事務局長:資金不足で10月にイエメンの300万人へ配給削減の可能性

ニューヨーク ― WFP国連世界食糧計画(WFP)のデビッド・ビーズリー事務局長は、国連WFPによるイエメンへの食料支援がまもなく底をつき始める可能性があるとして、イエメンの人びとへの支援を強化するよう世界に呼びかけました。

2021年9月22日、ニューヨークで開催された「イエメンの人道的状況に関するハイレベル閣僚イベント」でのデイビッド・ビーズリー国連WFP事務局長の発言抜粋

 

良いニュースと悪いニュースがあります。良いニュースは、今年初めは本当に困っていて、配給を減らさなければならなかったのですが、アメリカ、ドイツ、アラブ首長国連邦(UAE)、サウジアラビアなどの主要なドナーが協力してくれて、完全な配給を再開することができました。そのおかげで、飢きんや大惨事を避けることができました。しかし、現在は資金が不足しており、10月までに320万人、12月までに500万人の配給を削減しなければなりません。

 

人口3,000万人の国で、1,290万人の一般食料配給、330万人の特別な栄養を必要とする子供と女性、そして160万人の学校の子供たちを対象としています。ですから、私たちは手一杯なのです。いろいろなことが起きていて、人びとは非常に苦しんでいます。

 

文字通り、1,600万人もの人びとが飢餓に向かって行進しています。まずは戦争を終わらせる必要があります。ドナーが疲弊しているのであれば、やはり戦争を終わらせることが必要なのです。世界のリーダーたちは、すべての関係者に紛争を終わらせるよう圧力をかける必要があります。イエメンの人びとは十分に苦しんでおり、対処能力はなく、リヤルの切り下げにより物価は暴落し、食料品の価格も高騰しています。何かを買うためのお金も残っていません。本当に心が折れそうになります。

 

UNICEFのヘンリエッタ・フォア事務局長や国連人道問題担当事務次長のマーティン・グリフィス氏が何度も言っていたように、10分に1人の割合で、食料や栄養が不足している子どもたちが死んでいるのです。計算してみてください。これは週に1,000人が食料や栄養の不足で亡くなっているということです。私たちの予測では、今後6カ月間に必要な資金、8億ドルが得られない場合、配給削減が始まると、来年には5歳以下の子どもたちが40万人も死亡する可能性があると言われています。もしそれが自分の娘や息子だったらどうでしょうか。私たちには、声を上げ、立ち上がるという道徳的な義務があります。

 

この子たちは私たちの子どもであり、私たちの兄弟であり、姉妹です。ドナーが今すぐ立ち上がらなければ子どもたちは死んでしまいます。彼らを失望させてはいけません。私たちがすべきことをしましょう。

 

国連WFPのイエメンでの活動の写真はこちらから

 

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WFP国連世界食糧計画(国連WFP)は、2020年のノーベル平和賞を受賞しました。 私たちは世界最大の人道支援組織であり、緊急時に命を救い、食料支援を活用して、紛争や災害、気候変動の影響から立ち直った人々のために平和、安定、繁栄への道筋を構築しています。

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イエメン 事務局長 食料安全保障 資金調達

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