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サッカー選手が国連機関とともにFootball4Ukraineの動画で寄付の呼びかけ

国連WFP(国連世界食糧計画)とUNHCR (国連難民高等弁務官事務所)はサッカー選手と連携し、緊急募金を募っています。
, WFP Staff
WFP and UNHCR work with the Government of Moldova to assist refugees from Ukraine in Palanca
国連WFPとUNHCRはモルドバ政府と協力し、パランカでウクライナからの避難民を支援しています。Photo: WFP/Giulio d'Adamo 

ドイツ・ブンデスリーガでプレーする初のシリア人難民を含む6人の国際的なサッカー選手が、国連世界食糧計画(国連WFP)および国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)と協力して、ウクライナの紛争から避難する人びとのための募金を募っています。

 

国連WFPとUNHCRによるグローバルな#football4ukraineの呼びかけをする中、ウクライナの人口のほぼ4分の1にあたる1000万人以上が家を追われています。

#Football4Ukraine
マフムード・ダフードとルーシー・ブロンズが出演する「#Football4Ukraine」動画の写真。

動画はこちらから

 

国連によると、紛争が始まって以来、390万人が国外に避難しており、第二次世界大戦以来、最も急速に拡大している難民危機であると言われています。一方、ウクライナ国内では650万人が避難し、少なくとも1300万人が、治安リスクの高まり、橋や道路の破壊、行き先や滞在場所の不安などから、取り残されているか、避難できずにいると推定されています。

Food distribution in Moldova
パランカで行われた国連機関と地元NGOの協力によるモルドバ政府の食料配給の様子。Photo: WFP/Giulio d'Adamo

「世界の歴史の中で、この時期に私たち全員が集まり、この連帯感を示すことがとても重要だと思います」と、国連WFPのアビール・エテファ広報官は述べています。「実際に支援や寄付ができる人にとって、今が正念場です。ウクライナ危機の結果として世界の食料価格が上昇し、アフガニスタン、イエメン、南スーダンなどの国々で大規模な人道的支援(特に食料)が必要とされる中、どんなに小さな貢献でも、単に意識を高める手助けであっても、皆様の協力が必要です 」

 


 

動画には、国連WFP親善大使のThe Weekndによる音楽に合わせて、英国のプレミアリーグ、ブンデスリーガ、フランス1部フェミニンリーグの選手たちが出演しています。

 

UNHCR親善大使を務めるバイエルン・ミュンヘンのアルフォンソ・デイヴィス、ボスニア・ヘルツェゴビナから故郷を追われたエヴァートンのゴールキーパーのアスミール・ベゴヴィッチ、そしてブンデスリーガでプレーした初のシリア難民であるボルシア・ドルトムントのマフムード・ダフードの3選手が難民経験を持つ選手として参加しています。

WFP_UNHCR
国連WFPとUNHCRの職員が、スーダンのウム・ラクバ・キャンプ(Um Rakuba camp)でエチオピアからの難民を支援しています。 

さらに、マンチェスター・シティ所属で2020年FIFA女子代表選手のルーシー・ブロンズ、女性初のバロンドール受賞者であるオリンピック・リヨンのアダ・ヘゲルベルグ、スペイン代表としてワールドカップ優勝を果たしたマンチェスター・ユナイテッドのフアン・マタが参加しました。 

 

選手たちは、どこにいようと、どんなクラブを応援していようと、ファンが一つのチームとして立ち上がり、戦争によって故郷を追われた人びとを支援するために、このキャンペーンに寄付をするよう呼びかけています。  

 

「私はこの状況に心を痛めています」とルーシー・ブロンズ氏は述べています。「多くの子どもたちを含む何百万人もの人びとが、ウクライナの自宅から避難することを余儀なくされ、将来どうなるのか、いつ家に帰れるのか、全く分からない状態です。」

 

「すでに世界中で8,400万人以上の人びとが避難生活を送っていることを考えると、さらに衝撃的です。ウクライナで避難生活を送る人びとのための私たちの呼びかけによって、彼らに必要な支援が届けられることを願っています。」

Children football southern madagascar
マダガスカル南部アンドロイのイフタカ(Ifotake)にある国連WFP支援の学校で、休み時間に行われたサッカーの試合。Photo: WFP Sitraka Niaina Raharinaivo

国連WFPのアビール・エテファ広報官はこう語っています。「選手の人気は、他の方法では到達できないような観客を巻き込むのに役立ちます」このタイミングは、ウクライナだけでなく、世界各地の人道的緊急事態において非常に重要です。「イエメンでは、国連WFPは人びとの命を維持するために必要な資金の4分の1しか確保できていません。ウクライナでの活動でも、必要な資金が足りないのです。」

 

Two women in Poland
ウクライナとポーランドの国境でポーズをとる2人のウクライナ人女性。Photo: WFP/Marco Frattini

今回の共同アピールでは、UNHCRの避難を余儀なくされた家族の保護に関する専門知識と、国連WFPの紛争地での命を救う活動の経験を結集しています。ウクライナで緊急事態の影響を受けている人びとに最大の効果をもたらすよう、寄付金は2つの組織に配分され、食料、シェルター、心理社会的支援、財政支援、その他の命を救う支援が提供される予定です。

A Ukrainian child refugee in Moldova
モルドバのウクライナ人難民の受け入れセンターとなっている学校での食事風景。Photo: WFP/Giulio d'Adamo

ウクライナ国内では、UNHCRが緊急避難所、現金支援、その他重要な保護サービスの提供に取り組んでいます。また、地域全体の難民対応を調整し、重要な人道的・保護的支援を提供するとともに、ウクライナ当局が新たに到着した人びとを受け入れる能力を向上させるための支援も行っています。

 

国連WFPは、大都市で身動きが取れなくなっている市民に食料を提供し、紛争の影響を受けて近隣諸国に避難している人びとを支援するための大規模な活動を展開しています。また、国連WFPのチームは、ウクライナへの人道的支援の提供を容易にするため、近隣諸国の数カ所に活動拠点を設置しています。

 

「戦闘によって日ごとに、ウクライナだけでなく、最も貧しい人びとが生き延びるためにウクライナの小麦や穀物に頼っている、遠く離れた国々でも飢餓が深刻化しています」と国連WFPのデイビッド・ビーズリー事務局長は述べています。「この戦争は世界にとって大惨事です。」

 

ビデオはこちらから、寄付はこちらから

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